ディジタルカメラにおいて,レンズ交換が可能で一眼レフカメラ風のスタイルをもちながら,一眼レフカメラのしくみをもっていないカメラが「一眼カメラ」を名乗るケースが見られる。そのような名称はカメラの特徴をあらわすには不適切であり,そのようなカメラを分類するには「(液晶 or 電子 or ライブ)ビューファインダーシステムカメラ」と呼びたいと,私は考える。
オリンパス L-10スーパー
OLYMPUS L-10 Super
オリンパス L-10パノラマ
OLYMPUS L-10 PANORAMA
オリンパス L-1
OLYMPUS L-1
京セラ デンタルアイII
KYOCERA DENTAL-EYE II
リコー MIRAI (ミライ)
RICOH MIRAI
フジカ ST-F
FUJICA ST-F
コーワ SE
Kowa SE
ニコン ニコレックス35II
Nikon NIKKOREX 35II
マミヤ ファミリー
Mamiya Family
コンタフレックス
Contaflex
ブリッジカメラとは
一眼レフカメラは,おもにプロやマニアが使う,高価で高機能で大きく重いカメラというイメージがあった。一方,プロやマニアでない人が使うカメラは,コンパクトカメラとして分類されてきた。一眼レフカメラの自動化が進んで,プロやマニアでない人にとって一眼レフカメラが身近な存在になると同時に,コンパクトカメラも高機能,多機能化がすすんできた。
そんなときに,一眼レフカメラとコンパクトカメラの橋渡しをする,という位置付けでラインアップされたカメラが「ブリッジカメラ」とよばれるようになった。具体的には「(当時としては)高倍率ズームレンズや多機能を盛りこんだレンズシャッターカメラ」が該当する。さらに,そのようなカメラのシリーズには,「ズームレンズつきでレンズ交換のできない一眼レフカメラ」がラインアップされるケースもあるため,これらが「ブリッジカメラ」に含まれると考えられる。ただし,当時の日本カメラショー「カメラ総合カタログ」を参照しても,「ブリッジカメラ」ということばは確認できなかった。それに関係しそうな用語としては,1980年代に京セラ「SAMURAI」とリコー「MIRAI」が使っていた,「ニューコンセプトカメラ」ということばがある。また,日本カメラ「カメラ年鑑」の1990年代のものでは,巻末の用語解説に「ブリッジカメラ」という項目があり,「35ミリ一眼レフとコンパクトカメラの中間的なカメラを指す」(1998年版)程度の簡潔な説明がされている。ともかく「ブリッジカメラ」ということばは,製品のコンセプトに含まれるものであって,カメラの形態を分類するためのことばではなかったということだろう。また,きちんと定義づけられ,広く普及したことばでもないようなので,少なくともカメラを分類するときには使わない方がよいと,私は考えている。
「カメラ・ミュージアム by awane-photo.com」において「ブリッジカメラ」とされるカメラは,カテゴリ「35mm判一眼レフカメラ」内の「レンズ固定式の一眼レフカメラ」や「35mm判レンズシャッターカメラ」内の「AFカメラ」で扱うことになる。
一眼レフカメラの異端児?
35mm判一眼レフカメラの大きな特徴の1つには,交換レンズなど豊富なシステムが用意されていることがあげられるが,レンズ交換のできないタイプの一眼レフカメラも存在する。そのようなカメラは,大きく2つにわけられる。1つは,1960年代前後に見られたフォーカルプレーンシャッターではなくレンズシャッターを採用したもので,一眼レフカメラの低価格化を狙ったものと思われる。もう1つは1990年代前後に見られたもので,ズームレンズを装着し,AE,AF機構も搭載したものである。いずれにせよ,マニアや専門家ではないどちらかというと初心者を対象にしたものであろうが,その中途半端な性格からか,主流になることはなかったようだ。
一眼レフカメラの条件
「一眼レフカメラ」とは,撮影レンズを通った像を,ミラーでファインダーに導くしくみをもったカメラである。「レンズ交換」は,多くの一眼レフカメラにとっての重要なセールスポイントになっているが,決して一眼レフカメラとしての条件ではない。したがって,ここで「レンズ交換のできない一眼レフカメラ」の存在を,強く示しておくことにしたい。
「一眼いうな」
ディジタルカメラにおいて,レンズ交換が可能で一眼レフカメラ風のスタイルをもちながら,一眼レフカメラのしくみをもっていないカメラが「一眼カメラ」を名乗るケースが見られる。そのような名称はカメラの特徴をあらわすには不適切であり,そのようなカメラを分類するには「(液晶 or 電子 or ライブ)ビューファインダーシステムカメラ」と呼びたいと,私は考える。
オリンパス L-10スーパー
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オリンパス L-1
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リコー MIRAI (ミライ)
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Nikon NIKKOREX 35II
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Mamiya Family
コンタフレックス
Contaflex
ブリッジカメラとは
一眼レフカメラは,おもにプロやマニアが使う,高価で高機能で大きく重いカメラというイメージがあった。一方,プロやマニアでない人が使うカメラは,コンパクトカメラとして分類されてきた。一眼レフカメラの自動化が進んで,プロやマニアでない人にとって一眼レフカメラが身近な存在になると同時に,コンパクトカメラも高機能,多機能化がすすんできた。
そんなときに,一眼レフカメラとコンパクトカメラの橋渡しをする,という位置付けでラインアップされたカメラが「ブリッジカメラ」とよばれるようになった。具体的には「(当時としては)高倍率ズームレンズや多機能を盛りこんだレンズシャッターカメラ」が該当する。さらに,そのようなカメラのシリーズには,「ズームレンズつきでレンズ交換のできない一眼レフカメラ」がラインアップされるケースもあるため,これらが「ブリッジカメラ」に含まれると考えられる。ただし,当時の日本カメラショー「カメラ総合カタログ」を参照しても,「ブリッジカメラ」ということばは確認できなかった。それに関係しそうな用語としては,1980年代に京セラ「SAMURAI」とリコー「MIRAI」が使っていた,「ニューコンセプトカメラ」ということばがある。また,日本カメラ「カメラ年鑑」の1990年代のものでは,巻末の用語解説に「ブリッジカメラ」という項目があり,「35ミリ一眼レフとコンパクトカメラの中間的なカメラを指す」(1998年版)程度の簡潔な説明がされている。ともかく「ブリッジカメラ」ということばは,製品のコンセプトに含まれるものであって,カメラの形態を分類するためのことばではなかったということだろう。また,きちんと定義づけられ,広く普及したことばでもないようなので,少なくともカメラを分類するときには使わない方がよいと,私は考えている。
「カメラ・ミュージアム by awane-photo.com」において「ブリッジカメラ」とされるカメラは,カテゴリ「35mm判一眼レフカメラ」内の「レンズ固定式の一眼レフカメラ」や「35mm判レンズシャッターカメラ」内の「AFカメラ」で扱うことになる。
<参考>レンズ固定式一眼レフカメラのさまざまな形
レンズ固定式一眼レフカメラは,ディジタルカメラにもある。
オリンパス CAMEDIA C-1400L
(第7展示室に移動します。)OLYMPUS CAMEDIA C-1400L
1990年代前後の,ズームレンズ固定式フルオート一眼レフカメラ登場のさきがけといえるカメラは,ハーフサイズだった。
京セラ サムライ
(第5展示室に移動します。)KYOCERA SAMURAI