このカメラは,世界で初めてフラッシュを内蔵した一眼レフカメラであるとされる。名称は「ST-F」だが,従来のSTシリーズとは関連のないモデルで,M42マウントを採用してレンズ交換ができるようになっているわけではない。40mm F2.8のレンズが固定されており,プラスチック製のチープなボディは,その大きさからみてむしろ,「フラッシュフジカ」のシリーズに近いと感じられる。 シャッターはレンズシャッターではなく,レンズの背後にあるミラーを利用したものになっているが,レンズ交換はできない。ミラーシャッターといえば,東ドイツの「エクサ (Exa)」が思いうかぶが,それともまったく異なる簡素なメカニズムである。 ファインダー内には,露出計表示がある。この表示が適性を示すように,絞りリングを回す。シャッター速度は絞りに応じて変化する「プログラム露光」になっている。絞りとシャッター速度の関係は自由に変えられないが,露光調節そのものはマニュアル操作なので,露出補正は十分に意識しておこなえる。また,ストロボ撮影時には,ピントリングと絞りリングを連動させることができる。いわゆる「フラッシュマチック」撮影が可能である。
このカメラは,世界で初めてフラッシュを内蔵した一眼レフカメラであるとされる。名称は「ST-F」だが,従来のSTシリーズとは関連のないモデルで,M42マウントを採用してレンズ交換ができるようになっているわけではない。40mm F2.8のレンズが固定されており,プラスチック製のチープなボディは,その大きさからみてむしろ,「フラッシュフジカ」のシリーズに近いと感じられる。
シャッターはレンズシャッターではなく,レンズの背後にあるミラーを利用したものになっているが,レンズ交換はできない。ミラーシャッターといえば,東ドイツの「エクサ (Exa)」が思いうかぶが,それともまったく異なる簡素なメカニズムである。
ファインダー内には,露出計表示がある。この表示が適性を示すように,絞りリングを回す。シャッター速度は絞りに応じて変化する「プログラム露光」になっている。絞りとシャッター速度の関係は自由に変えられないが,露光調節そのものはマニュアル操作なので,露出補正は十分に意識しておこなえる。また,ストロボ撮影時には,ピントリングと絞りリングを連動させることができる。いわゆる「フラッシュマチック」撮影が可能である。