キヤノン

イオス D30

Canon / EOS D30

 2000年に発売された,キヤノンEOSシリーズのディジタル一眼レフカメラである。これ以前の機種としては,1995年に発売されたEOS・DCS 1,EOS・DCS 3,EOS・DCS 5や1998年に発売されたCanon EOS D2000,D6000などがあった。それらはいずれも,Canon EOS-1NとKodakのデジタルバックと組み合わされたような機種であった。そして,個人が趣味の目的で買うには躊躇するような高価なものであった。600万画素のCCDセンサを撮像素子に採用したEOS・DCS 1やCanon EOS D6000は300万円台であり,130万画素のEOS・DCS 3も,200万画素のCanon EOS D2000も200万円近いものであった。
 それに対してこのCanon EOS D30では,個人が趣味の目的で買うことも現実的な358,000円という価格になった。撮像素子として,それまでデジタル一眼レフカメラで主流だったといえるCCDセンサにかわって,325万画素のCMOSセンサを採用したことも特筆される。これによって,1999年に発売されたNikon D1(266万画素CCD,65万円),MINOLTA Dimage RD 3000(150万画素CCDを2枚使用して270万画素相当で記録,36万円),2000年に発売されたFUJI FinePix S1 Pro(340万画素のハニカム配列CCDを使用して600万画素相当で記録,375,000円)といった製品が各社から出そろったことになる。

Canon EOS D30, No.1A1800482
撮像素子タイプ22.7mm×15.1mm (APS-Cサイズ) CMOSセンサ RGB原色フィルタ 撮像素子画素数325万画素
記録画素数最大 2016ピクセル×1440ピクセル
レンズキヤノンEFマウント
シャッター速度B, 30〜1/4000秒 露出マルチモードAE
記録メディアコンパクトフラッシュ
電源専用リチウムイオン電池 BP-511
発売2000年10月