新システム「ADVANCED PHOTO SYSTEM」すなわちAPSが登場したのは,1996年4月である。APS用のフィルム,IX240フィルム「nexia」シリーズの発売と同時に,フジフイルムからは5機種のAPSカメラが発売されている。下位モデルとしては,簡便なしくみのEPION 10,単焦点レンズのEPION 100があり,上位モデルとしては,ズームレンズ固定式一眼レフカメラのEPION 4000があった。それらの間に位置したのはズームレンズ搭載のコンパクトカメラで,3倍ズームレンズのEPION 300Zと2倍ズームレンズのEPION 250Zとなる。 一眼レフカメラである最上位モデルEPION 4000だけでなく,コンパクトカメラであるEPION 300ZやEPION 250Zにも,「スーパーEBCフジノン」を名乗っているレンズが搭載されている点には,新規格フィルムを成功させようとする富士フイルム意気込みが感じられると言っていいだろう。下位モデルのEPION 100やEPION 10のレンズは,ただの「フジノンレンズ」だ。 IX240フィルムには,たとえばEPION 3000などに見られる「フィルム途中交換機能」(MRC)が想定されている。しかし,最初に登場したこれらのカメラにはその機能は搭載されておらず,カメラに「フィルム途中交換機能」が実装されるのは翌年以降のことになる。
日本カメラショー「カメラ総合カタログ」では,vol.111 (1996年)〜vol.113 (1997年)に記載がある。
新システム「ADVANCED PHOTO SYSTEM」すなわちAPSが登場したのは,1996年4月である。APS用のフィルム,IX240フィルム「nexia」シリーズの発売と同時に,フジフイルムからは5機種のAPSカメラが発売されている。下位モデルとしては,簡便なしくみのEPION 10,単焦点レンズのEPION 100があり,上位モデルとしては,ズームレンズ固定式一眼レフカメラのEPION 4000があった。それらの間に位置したのはズームレンズ搭載のコンパクトカメラで,3倍ズームレンズのEPION 300Zと2倍ズームレンズのEPION 250Zとなる。
一眼レフカメラである最上位モデルEPION 4000だけでなく,コンパクトカメラであるEPION 300ZやEPION 250Zにも,「スーパーEBCフジノン」を名乗っているレンズが搭載されている点には,新規格フィルムを成功させようとする富士フイルム意気込みが感じられると言っていいだろう。下位モデルのEPION 100やEPION 10のレンズは,ただの「フジノンレンズ」だ。
IX240フィルムには,たとえばEPION 3000などに見られる「フィルム途中交換機能」(MRC)が想定されている。しかし,最初に登場したこれらのカメラにはその機能は搭載されておらず,カメラに「フィルム途中交換機能」が実装されるのは翌年以降のことになる。
日本カメラショー「カメラ総合カタログ」では,vol.111 (1996年)〜vol.113 (1997年)に記載がある。