フジ

エピオン 10

FUJI / EPION 10

 1996年4月に,(カメラ,フィルム,現像所などすべてを含んだ)新しい写真システムである「ADVANCED PHOTO SYSTEM」すなわちAPSの発売がはじまった。FUJI EPION 10は,このときに発売された5機種のうち,もっとも低価格なカメラとしてラインアップされた簡便なモデルである。このとき,ズームレンズを搭載したコンパクトカメラスタイルのFUJI EPION 250Zなどが販売の中心になったと思われる。FUJI EPION 250Zなどに搭載されたレンズは,高性能なレンズとして定評あるSUPER EBC FUJINONを名乗っていたが,FUJI EPION 10のレンズ銘はFUJINON LENSとなっている。FUJI EPION 10は,ピントも絞りもシャッター速度も固定となっており,全体に簡便なカメラとして割り切ったものとなっている。

日本カメラショー「カメラ総合カタログ」では,vol.111 (1996年)〜vol.115 (1999年)に記載がある。

FUJI EPION 10, No.
撮影レンズFUJINON LENS 23mm F8
露出調整固定(シャッター速度1/100秒,絞りも固定)
ピント調節固定(1.3m〜∞)
使用フィルムIX240カートリッジ
電源単4型乾電池 2本
発売1996年4月