フジ

エピオン3000 シューター

FUJI / EPION 3000

 IX240カートリッジフィルムには磁気記録部があり,それを利用してフィルムの使用状態を管理することも可能である。それを利用することで,まだ撮りきっていないフィルムを取り出し,別のフィルムを装填して使うことができる「フィルム途中交換機能」をもったカメラもあった。もちろん,いったん取り出したフィルムをふたたび装填したときは,ちゃんと前の続きからの撮影が可能である。この機能があれば,1台のカメラで,種類の異なるフィルムを使い分けたり,フィルムごとに撮影対象を分けたりするような使い方も可能となった。
 富士フイルムからは多くのAPSカメラが発売され,初期のものや簡便なものなど一部の機種を除いて,フィルム途中交換機能に対応していた。EPION 3000は,レンズの焦点距離が21mm〜58mmでやや広角側に寄った3倍ズームレンズを搭載しており,「EPION 3500 カードマン」のすぐ下位にあたる機種になるといえる。同時代のEPION 310Zは,3倍ズームレンズを搭載しているが,レンズの焦点距離は24mm〜70mmになっており,シリーズとして異なるポイントになっている。

日本カメラショー「カメラ総合カタログ」では,vol.115 (1999年)に記載がある。

FUJI EPION 3000, Body No. 1191217
撮影レンズSUPER-EBC FUJINON ZOOM 21-58mm F4.9-F6.8
露出調整プログラムAE  シャッター速度 1秒〜1/400秒
ピント調節アクティブAF 0.6m〜∞
使用フィルムIX240カートリッジ
発売1998年9月