第8展示室

露出計

Exposure Meter

露出とは

 フィルムなどの感光材は,光があたると化学変化がおこる。そのような変化がおこったところに薬品で処理をすることで,像として固定される。最終的に,光が強くあたったところはに明るい像が,光があまりあたらなかったところには暗い像が得られるようになっている。光のあたる強さが,感光材に対して適切だったとき,そこにきれいな像が得られることになる。
 写真を撮るときには,ピントと露出の調整が必要だ。ピントの調整が悪いと,像がぼんやりしたものになってしまう(ピンボケ)。露出の調整が悪いと,フィルムに写った像が明るすぎたり暗すぎたりして,良好なプリントを得ることができない。

絞り値とシャッター速度

 露出の調整は,レンズの明るさ(絞り)と,感光材に光があたる時間(シャッター速度)を選択することでおこなう。レンズを明るくすれば(絞りを開けば),その分だけ光があたる時間を短く(シャッター速度を速く)することで,同じ露出をあたえられる。このようにして,絞りやシャッター速度の効果を生かしたさまざまな表現も可能になっている。
 レンズの明るさは,レンズの光が通過する部分の面積に比例する。すなわち,光が通過する部分の口径の2乗に比例する。レンズの絞りの値は,口径の比の逆数で表現される。1.4,2,2.8,4,・・・という数列が記されているが,√2の等比数列をあらわしていることに気がつくだろう。この数列上で,1つ数値が大きくなることは,レンズを通過する光の量が1/2になることを意味する。
 光があたる時間も,逆数であらわされていることが多い(125とあれば,それは/125秒を意味する)。この値もたとえば,1000,500,250,125,60,・・・のように,2の等比数列になっていることが多いことに気がつくだろう。
 一般に,絞りの値を1つ大きくすると同時に,シャッター速度の値を1つ小さくすれば,フィルムにあたる光の量は,同じことになる。

適切な露出をどうやって知るか

 ピントは,ピントグラスに写る像を見れば,十分に確認できる。しかし,露出は絶対的な基準がわからない,かつて露出の決定には,十分な「経験」と「勘」が必要だった。このため,素人がきれいな写真を撮ることは困難だった。
 安定した性能の感光材が供給されるようになると,露出の「基準」が知られるようになってきた。古い写真雑誌などには,「露出表」として,その月の天候や時刻などによる「基準露光」が紹介されていたりしたものである。それにしても,露出の決定にはある程度の「慣れ」と「勘」が必要だったことはいうまでもない。

だれにでも使える露出計

 セレン光電池という素子は,光があたることで電力を発生するものである。これと微小な電流に反応する指針とを組み合わせて,明るさを定量的に示すことのできる装置が登場した。これは「電気露出計」とよばれた。
 その後,セレン光電池よりも性能のよいセンサが開発され,露出計の性能は向上している。現在では,露出計はカメラに内蔵され。さらに扱いやすいものになっている。
 ただし,それでも「自分が意図する露出」を与えるためには,「経験」と「勘」が必要なことは,言うまでもない。

電池不要の電気露出計

セコニック スタジオデラックス L-398

SEKONIC / Studio Deluxe L-398


セコニック クリップオンLC-2

SEKONIC / Clip-on LC-2


サモカ オートマット電気露出計

SAMOCA / AUTOMAT EXPOSURE METER


ワルツ E-II

WALZ / E-11


ワルツ マイティ・スター

WALZ / MIGHTY STAR


ウエストン マスターII モデル735

WESTON / Master II Model-735


電池を必要とする露出計

ミノルタ スポットメーターM

MINOLTA / SPOTMETER M


セコニック アペックス L-218

SEKONIC / APEX L-218


セコニック デジライトF L-328

SEKONIC / Digilite F L-328