アルカス(ARUKAS)は,かつてコニカから発売されていた三脚など撮影用品のブランドである。名称の「ARUKAS」は,コニカのフィルムで使われていたブランド「SAKURA」を逆にしたものであることから,なかばふざけた製品群と思われるかもしれないが,それはまったく違う。むしろ,「SAKURA」という伝統のブランドに恥じない,プロフェッショナル向けを称した高品質を狙った製品群のようである。 この「erde-3065」という自由雲台も,そういう高品質を狙った製品の1つであろう。台座部分が直径65mmで,ARUKASシリーズにおいて最大の自由雲台である。ボールの動きはスムースであり,ネジでの止まり具合もほぼ思い通りとなる。カメラ取付け部は,専用のクイックシューになっており,複数のカメラやレンズを使うときにも便利である。 サイズ的には,いわゆる中型三脚にちょうどよいと思われる。私は,スリック マスター3段との組みあわせで使っている。標準装備されていた雲台のパン棒が折損したため,この雲台に交換したのである。
「写真・映像用品ショー」(「写真用品&映像ショー」)カタログでは,1990年版から1998年版まで「ARUKAS」ブランドの掲載があり,「ARUKAS」ブランドが展開されていたのは10年間くらいということになる(1999年版は未入手のため,未確認)。高級路線を狙ったブランドとしては,どちらかというと短命だったのではないだろうか。 erde-3065は,1994年版で「新製品」として掲載された。1998年版ころまで掲載が見られる(1993年版には掲載なし/1999年版は未確認,2000年版には掲載なし)。
この自由雲台は,よい製品であるとは思うものの,いま中古カメラ店で見かけることは少ない。この種の機材は,よほどの不満がなければ買いかえることもないだろうし,使い物にならなくなるまで使いこまれるだろうから,中古品として流通する機会はあまりないはずだ。ただ,他人がこのシリーズを使っているのを見たことがなく,もしかすると,そもそもあまり売れていなかったのではないかとも思われる。結果としてブランドが短命だったことも,「あまり売れていなかった」ことが原因ではないだろうか。 私がこの自由雲台を使うようになったのは,積極的にこれを選んだというよりも,お店の人にすすめられるまま購入した結果である。購入時期から考えると,あまり売れない製品を,うまいぐあいに押しつけられたのかもしれない。そういう穿った見方もできるが,製品としてはたしかによいものだと思う。
アルカス(ARUKAS)は,かつてコニカから発売されていた三脚など撮影用品のブランドである。名称の「ARUKAS」は,コニカのフィルムで使われていたブランド「SAKURA」を逆にしたものであることから,なかばふざけた製品群と思われるかもしれないが,それはまったく違う。むしろ,「SAKURA」という伝統のブランドに恥じない,プロフェッショナル向けを称した高品質を狙った製品群のようである。
この「erde-3065」という自由雲台も,そういう高品質を狙った製品の1つであろう。台座部分が直径65mmで,ARUKASシリーズにおいて最大の自由雲台である。ボールの動きはスムースであり,ネジでの止まり具合もほぼ思い通りとなる。カメラ取付け部は,専用のクイックシューになっており,複数のカメラやレンズを使うときにも便利である。
サイズ的には,いわゆる中型三脚にちょうどよいと思われる。私は,スリック マスター3段との組みあわせで使っている。標準装備されていた雲台のパン棒が折損したため,この雲台に交換したのである。
「写真・映像用品ショー」(「写真用品&映像ショー」)カタログでは,1990年版から1998年版まで「ARUKAS」ブランドの掲載があり,「ARUKAS」ブランドが展開されていたのは10年間くらいということになる(1999年版は未入手のため,未確認)。高級路線を狙ったブランドとしては,どちらかというと短命だったのではないだろうか。
erde-3065は,1994年版で「新製品」として掲載された。1998年版ころまで掲載が見られる(1993年版には掲載なし/1999年版は未確認,2000年版には掲載なし)。
この自由雲台は,よい製品であるとは思うものの,いま中古カメラ店で見かけることは少ない。この種の機材は,よほどの不満がなければ買いかえることもないだろうし,使い物にならなくなるまで使いこまれるだろうから,中古品として流通する機会はあまりないはずだ。ただ,他人がこのシリーズを使っているのを見たことがなく,もしかすると,そもそもあまり売れていなかったのではないかとも思われる。結果としてブランドが短命だったことも,「あまり売れていなかった」ことが原因ではないだろうか。
私がこの自由雲台を使うようになったのは,積極的にこれを選んだというよりも,お店の人にすすめられるまま購入した結果である。購入時期から考えると,あまり売れない製品を,うまいぐあいに押しつけられたのかもしれない。そういう穿った見方もできるが,製品としてはたしかによいものだと思う。