リコー

キャプリオ RX

RICOH / Caplio RX

 2001年から2007年まで展開されていた,「Caplio」シリーズの1機種で,コンパクトディジタルカメラとして一般的な外観をしている。小さすぎず大きすぎず,ちょうど使いよいサイズと形状になっている。
 特徴の1つとしては,電源を指摘したい。電源は,専用バッテリーのほか単3乾電池にも対応している。専用バッテリーが入手できなくても使用できるようになっていることは,長く使っていくうえで高く評価できる。
 もう1つの特徴として,最短撮影距離が1cmであることも指摘しておきたい。これは,RICOH DC-3などのころから,リコーのディジタルカメラによく見られる特徴である。
 撮像素子は300万画素級のもので,撮影レンズはライカ判で28mmレンズに相当する広角域からのズームレンズになっている。撮像素子の画素数に物足りなさを感じるかもしれないが,大きくプリントしないなら十分な画素数である。
 単3乾電池による運用の融通性,被写体の位置を気にする必要のない接写能力,ライカ判で28mmレンズに相当する広角レンズ,そして実用的な300万画素という画素数により,ストレスなく撮影を楽しめるものにしあがっている。

RICOH Caplio RX, Body No.20103518
撮像素子タイプ1/2.7型 CCD (原色フィルタ) 撮像素子画素数334万画素
記録画素数最大 2048ピクセル×1536ピクセル
撮影レンズ 4.3mm〜15.3mm F3.1〜F5.8 8群8枚
(ライカ判の28mm〜100mmに相当)
ピント調節AF 0.3m〜∞
マクロモード:1cm〜∞(望遠時は13cm〜)
記録メディアSDカード/マルチメディアカード
電源専用バッテリー(DB-43)または単3形乾電池2本
発売2004年3月

RICOH Caplio RX

RICOH Caplio RXには,「日付写しこみ」機能がある。フィルムのコンパクトカメラと同様に,画面内に日付が入るのだ。

RICOH Caplio RX

縦位置で撮っても,容赦なくこの位置に日付が入る。撮影日時はプリント時に書き加えることができるのだから,これは余計な機能にも思える。

RICOH Caplio RX

RICOH Caplio RX

最短撮影距離1cmなので,接近しての撮影もスムースにおこなえる。