1997年4月に発売されたFUJIX DS-300の後継機で,1998年6月に発売された。撮像素子は130万画素,3倍ズームレンズ,マルチモードAEといった基本的な仕様はそのままに,操作性に関する機能が付加されている。具体的には,「別売のカラー液晶ビューファインダーに対応」「別売のテンキーを使って英数字120字の入力が可能」という機能であり,とくにカラー液晶ビューファインダーの存在は注目にあたいするが,これらの機能はオプション品を装着することで実現されるものである。また,「露出モード,ホワイトバランス,ISO感度などの組みあわせをあらかじめ登録可能」というあたらしい機能は本体だけでも利用可能なもので,これらの条件を頻繁に変更する場合には有用な機能となる。 このころのデジタルカメラは,新機種が発売されるたびにスペックは向上し,価格は低下する傾向が顕著であった。前モデルのFUJIX DS-300のメーカー希望小売価格は,それまでのメガピクセル機(100万画素クラスのデジタルカメラに対するよびかた)にくらべて大幅に低価格化された248,000円というものだったが,FUJIX DS-330はさらに低価格の198,000円になっている。1997年10月に発売されたOLYMPUS C-1400Lはさらに低価格の128,000円でファインダーは一眼レフ式のものだったが,どちらかというとあくまでも,一般向けのコンパクトデジタルカメラを発展させたものという位置づけになる。OLYMPUS C-1400Lでの露出調整はプログラムAE専用で,ピントも事実上オートフォーカスのみ(2.5mと0.4mにピントを固定する機能はある)のフルオート専用カメラであった。また,記録メディアはスマートメディアであり,発売当初は8MBまでしか対応しておらず,これでは最高画質では8枚くらいしか記録ができないものである。 それに対してFUJIX DS-300/DS-330は,マニュアルモードを含むマルチモードAEや,目測式のマニュアルフォーカスも可能で,当時としては大容量のPCMCIAカードやCFカードなどに対応しており,いちどに多数の撮影が可能な,仕事にも使える内容をもっていた。また,オプション品のエクステンションユニットEU-D3を装着することで,3コマまでの連写が可能になる(連写タイプのエクステンションユニットEU-D3Aを用いた場合は12コマ)。また,パーソナルコンピュータとSCSIで接続できるようになる。 俗っぽい表現を使えば,OLYMPUS C-1400LとFUJIX DS-300/DS-330とは,「格が違う」ということになる。だから,198,000円という価格は,当時としては画期的な低価格を実現したということができるものである。
FUJIX DS-300/330シリーズのシリアルナンバーを収集している。観察されたナンバー,情報提供いただいたナンバーがあれば,ここに追記する。
1997年4月に発売されたFUJIX DS-300の後継機で,1998年6月に発売された。撮像素子は130万画素,3倍ズームレンズ,マルチモードAEといった基本的な仕様はそのままに,操作性に関する機能が付加されている。具体的には,「別売のカラー液晶ビューファインダーに対応」「別売のテンキーを使って英数字120字の入力が可能」という機能であり,とくにカラー液晶ビューファインダーの存在は注目にあたいするが,これらの機能はオプション品を装着することで実現されるものである。また,「露出モード,ホワイトバランス,ISO感度などの組みあわせをあらかじめ登録可能」というあたらしい機能は本体だけでも利用可能なもので,これらの条件を頻繁に変更する場合には有用な機能となる。
このころのデジタルカメラは,新機種が発売されるたびにスペックは向上し,価格は低下する傾向が顕著であった。前モデルのFUJIX DS-300のメーカー希望小売価格は,それまでのメガピクセル機(100万画素クラスのデジタルカメラに対するよびかた)にくらべて大幅に低価格化された248,000円というものだったが,FUJIX DS-330はさらに低価格の198,000円になっている。1997年10月に発売されたOLYMPUS C-1400Lはさらに低価格の128,000円でファインダーは一眼レフ式のものだったが,どちらかというとあくまでも,一般向けのコンパクトデジタルカメラを発展させたものという位置づけになる。OLYMPUS C-1400Lでの露出調整はプログラムAE専用で,ピントも事実上オートフォーカスのみ(2.5mと0.4mにピントを固定する機能はある)のフルオート専用カメラであった。また,記録メディアはスマートメディアであり,発売当初は8MBまでしか対応しておらず,これでは最高画質では8枚くらいしか記録ができないものである。
それに対してFUJIX DS-300/DS-330は,マニュアルモードを含むマルチモードAEや,目測式のマニュアルフォーカスも可能で,当時としては大容量のPCMCIAカードやCFカードなどに対応しており,いちどに多数の撮影が可能な,仕事にも使える内容をもっていた。また,オプション品のエクステンションユニットEU-D3を装着することで,3コマまでの連写が可能になる(連写タイプのエクステンションユニットEU-D3Aを用いた場合は12コマ)。また,パーソナルコンピュータとSCSIで接続できるようになる。
俗っぽい表現を使えば,OLYMPUS C-1400LとFUJIX DS-300/DS-330とは,「格が違う」ということになる。だから,198,000円という価格は,当時としては画期的な低価格を実現したということができるものである。
(0.4m〜∞),マクロモード(0.2m〜)
露出補正 0.3EV刻み(-0.9〜1.8)
FUJIX DS-330, FUJINON ZOOM LENS 9mm-27mm F3.5-F5.6
FUJIX DS-330, FUJINON ZOOM LENS 9mm-27mm F3.5-F5.6
FUJIX DS-300/330シリーズのシリアルナンバーを収集している。観察されたナンバー,情報提供いただいたナンバーがあれば,ここに追記する。