このカメラは,巻き上げレバー,セルフコッキング,二重像合致式距離計連動ファインダーをもつ,35mmレンズシャッターカメラの典型的なものである。1959年5月発売のMamiya 35S-II F2.8のグレードアップ版とみなすこともでき,パララクス自動補正機構も取り入れられている。レンズの口径比が大きいわりには,コンパクトなカメラになっている。 なお,このカメラは,マミヤのウェブサイト(*1)に掲載されているものと,ボディのデザインが微妙に異なっており,むしろメトラに似た部分もある。具体的には,マミヤのウェブサイトに掲載されているものは,ファインダー窓の左右にある「段」が2段あるのに対し,このカメラは1段になっているところが大きく異なる点である。 シリアルナンバー等の傾向から,このボディは「後期型」にあたるものと考えられる。
2011年10月15日現在,シリアルナンバーについては,以下のような情報を寄せていただいている。シリアルナンバー1185000台以降が「1段型」ボディになっているので,この「1段型」ボディは後期型になると考えられる。
後期型は(いまのところわかっている)シリアルナンバーの幅も狭く,雑誌等の広告で見かけることもないので,流通していた台数は比較的少なく,出荷された期間もごく短いものと思われる。たとえば,1960年3月発行の日本カメラショー「カメラ総合カタログ」(vol.1)には,マミヤ35S2が掲載されているが,その画像は「前期型」(2段型)のものである。そして,同年10月発行のvol.3には,すでにマミヤ35S2は掲載されていない。このことから,マミヤ35S2の発売期間は,1960年の半ばまでと考えられ,「後期型」ボディが流通したのは,1960年に入ってからのごく短期間に限られるのではないかと考えられるのである。
*1 発売年等は,「http://www.mamiya.co.jp/home/camera/museum/saishu-page/1950/mamiya35-s-2-f19.htm」による。
落ちついた描写をするカメラである。
このカメラは,巻き上げレバー,セルフコッキング,二重像合致式距離計連動ファインダーをもつ,35mmレンズシャッターカメラの典型的なものである。1959年5月発売のMamiya 35S-II F2.8のグレードアップ版とみなすこともでき,パララクス自動補正機構も取り入れられている。レンズの口径比が大きいわりには,コンパクトなカメラになっている。
なお,このカメラは,マミヤのウェブサイト(*1)に掲載されているものと,ボディのデザインが微妙に異なっており,むしろメトラに似た部分もある。具体的には,マミヤのウェブサイトに掲載されているものは,ファインダー窓の左右にある「段」が2段あるのに対し,このカメラは1段になっているところが大きく異なる点である。
シリアルナンバー等の傾向から,このボディは「後期型」にあたるものと考えられる。
2011年10月15日現在,シリアルナンバーについては,以下のような情報を寄せていただいている。シリアルナンバー1185000台以降が「1段型」ボディになっているので,この「1段型」ボディは後期型になると考えられる。
1156146
1169000
1181526
1174585
1174830
1176437
1176777
1185388
1190617
1187733
1195262
後期型は(いまのところわかっている)シリアルナンバーの幅も狭く,雑誌等の広告で見かけることもないので,流通していた台数は比較的少なく,出荷された期間もごく短いものと思われる。たとえば,1960年3月発行の日本カメラショー「カメラ総合カタログ」(vol.1)には,マミヤ35S2が掲載されているが,その画像は「前期型」(2段型)のものである。そして,同年10月発行のvol.3には,すでにマミヤ35S2は掲載されていない。このことから,マミヤ35S2の発売期間は,1960年の半ばまでと考えられ,「後期型」ボディが流通したのは,1960年に入ってからのごく短期間に限られるのではないかと考えられるのである。
*1 発売年等は,「http://www.mamiya.co.jp/home/camera/museum/saishu-page/1950/mamiya35-s-2-f19.htm」による。
Mamiya 35S2, Mamiya-sekor FC 48mm F1.9, JX100
落ちついた描写をするカメラである。