マミヤZEシリーズは,マミヤが発売したさいごの35mm判一眼レフカメラのシリーズである。 1980年7月にMamiya ZE,つづいて1980年11月にMamiya ZE-2が発売された。Mamiya ZEは絞り優先AE専用のシンプルな機種で,Mamiya ZE-2は絞り優先AEにくわえてマニュアル露出が使えるようになっていた。ただし,Mamiya ZE-2のマニュアル露出時には,露出計が動作しない。基本的にどちらも,絞り優先AEで撮ることを前提にしたカメラであるように思われる。また,これら2つの機種では,ファインダー内の露出計表示も簡略化されており,1/1000秒から1/30秒の範囲ではシャッター速度を示すが,それより露光時間が長くなるときは「LT」を示すだけで,具体的な露光時間が示されない。
Mamiya ZE-Xは,マミヤZEシリーズとしては3番目に発売された機種となる。 Mamiya ZE-Xが発売された1981年当時は,マルチモードAE(絞り優先AEとシャッター速度優先AE,プログラムAEなど,複数のAE機能が使えるカメラをさす)の一眼レフカメラが各社から発売されつつあった時期である。1977年には世界初の両優先AE機(絞り優先AEとシャッター速度優先AEが使え,シャッター速度優先AE時に露出が不足するときなどはシャッター速度も変化する)とされるminolta XD,1978年には両優先AEにくわえプログラムAEなども付加したCanon A-1,1980年にはFUJICA AX-5が発売されている。それらにつづいて発売されたMamiya ZE-Xも,マルチモードAE機黎明期を彩る1台であった。 なお,ペンタックスやニコンのマルチモードAE機であるPENTAX Super AやNikon FAの発売はこれらより遅れて,1983年のことになる。
Mamiya ZE-Xでは,レンズをAポジション(最小絞りのさらに隣の白い部分),シャッター速度ダイアルをAにすると,プログラムAEになる。レンズをAポジションにして任意のシャッター速度を選択すると,シャッター速度優先AEになる。シャッター速度ダイアルをAにして任意の絞りを選択すると,絞り優先AEになる。このように,マルチモードAE機として使用できる。 Mamiya ZE-Xの特徴は,FIXモードとクロスオーバーモードが用意されていることである。 絞り優先AEのときにクロスオーバーモードにすると,設定した絞りではシャッター速度が遅くなって手ブレの危険性があるとき,絞りを自動的に開いてシャッター速度が速くなるようにする。シャッター速度優先AEのときにクロスオーバーモードにすると,設定したシャッター速度では絞りどう設定しても露出の過不足が起こりそうな場合,シャッター速度を変化させて,適正な露出が得られるようにする。 FIXモードにすると,通常の絞り優先AEあるいはシャッター速度優先AEとして動作する。言いかえれば,FIXモードにしたときは,普通のマルチモードAE機となる。
Mamiya ZE-Xでは,マウント部の電気接点の数が増えている。交換レンズのうちMamiya-sekor EFレンズを装着したときは,ボディに距離情報が伝達される。専用のフラッシュMAMIYALITE MZ18RあるいはMZ36Rと組みあわせたとき,距離情報を参照してフラッシュマチック撮影となり,フラッシュ撮影時に適切な露光が得られることになる。
ファインダー内では,シャッター速度と絞り値が数値で示されるようになった(プログラムAE時は「P」,マニュアル時は「M」のみ表示される)。手にもったときに,ボディがしっかりしているように感じる。Mamiya ZEあるいはZE-2にくらべて,機能面,操作面,そして質感の面でも大幅によくなったという印象を受けることになる。
この後,1982年10月にMamiya ZMが発売される。それが,マミヤの35mm判一眼レフカメラとして,さいごの機種になる。
マミヤZEシリーズは,マミヤが発売したさいごの35mm判一眼レフカメラのシリーズである。
1980年7月にMamiya ZE,つづいて1980年11月にMamiya ZE-2が発売された。Mamiya ZEは絞り優先AE専用のシンプルな機種で,Mamiya ZE-2は絞り優先AEにくわえてマニュアル露出が使えるようになっていた。ただし,Mamiya ZE-2のマニュアル露出時には,露出計が動作しない。基本的にどちらも,絞り優先AEで撮ることを前提にしたカメラであるように思われる。また,これら2つの機種では,ファインダー内の露出計表示も簡略化されており,1/1000秒から1/30秒の範囲ではシャッター速度を示すが,それより露光時間が長くなるときは「LT」を示すだけで,具体的な露光時間が示されない。
Mamiya ZE-Xは,マミヤZEシリーズとしては3番目に発売された機種となる。
Mamiya ZE-Xが発売された1981年当時は,マルチモードAE(絞り優先AEとシャッター速度優先AE,プログラムAEなど,複数のAE機能が使えるカメラをさす)の一眼レフカメラが各社から発売されつつあった時期である。1977年には世界初の両優先AE機(絞り優先AEとシャッター速度優先AEが使え,シャッター速度優先AE時に露出が不足するときなどはシャッター速度も変化する)とされるminolta XD,1978年には両優先AEにくわえプログラムAEなども付加したCanon A-1,1980年にはFUJICA AX-5が発売されている。それらにつづいて発売されたMamiya ZE-Xも,マルチモードAE機黎明期を彩る1台であった。
なお,ペンタックスやニコンのマルチモードAE機であるPENTAX Super AやNikon FAの発売はこれらより遅れて,1983年のことになる。
Mamiya ZE-Xでは,レンズをAポジション(最小絞りのさらに隣の白い部分),シャッター速度ダイアルをAにすると,プログラムAEになる。レンズをAポジションにして任意のシャッター速度を選択すると,シャッター速度優先AEになる。シャッター速度ダイアルをAにして任意の絞りを選択すると,絞り優先AEになる。このように,マルチモードAE機として使用できる。
Mamiya ZE-Xの特徴は,FIXモードとクロスオーバーモードが用意されていることである。
絞り優先AEのときにクロスオーバーモードにすると,設定した絞りではシャッター速度が遅くなって手ブレの危険性があるとき,絞りを自動的に開いてシャッター速度が速くなるようにする。シャッター速度優先AEのときにクロスオーバーモードにすると,設定したシャッター速度では絞りどう設定しても露出の過不足が起こりそうな場合,シャッター速度を変化させて,適正な露出が得られるようにする。
FIXモードにすると,通常の絞り優先AEあるいはシャッター速度優先AEとして動作する。言いかえれば,FIXモードにしたときは,普通のマルチモードAE機となる。
Mamiya ZE-Xでは,マウント部の電気接点の数が増えている。交換レンズのうちMamiya-sekor EFレンズを装着したときは,ボディに距離情報が伝達される。専用のフラッシュMAMIYALITE MZ18RあるいはMZ36Rと組みあわせたとき,距離情報を参照してフラッシュマチック撮影となり,フラッシュ撮影時に適切な露光が得られることになる。
ファインダー内では,シャッター速度と絞り値が数値で示されるようになった(プログラムAE時は「P」,マニュアル時は「M」のみ表示される)。手にもったときに,ボディがしっかりしているように感じる。Mamiya ZEあるいはZE-2にくらべて,機能面,操作面,そして質感の面でも大幅によくなったという印象を受けることになる。
この後,1982年10月にMamiya ZMが発売される。それが,マミヤの35mm判一眼レフカメラとして,さいごの機種になる。