「ヤシカ」ブランドの日本国内での使用権をもっていたエグゼモードが発売した,低価格を大きな特徴としたディジタルカメラである。新製品として市場にあらわれたときから,1万円を下回る価格で売られていたようである。カメラは手のひらにすっぽりおさまるほどの大きさで,電池を入れていないときは抜け殻のように,驚くほど軽い。電池などを除いた本体重量の公称値は,約85gである。 912万画素の撮像素子をもつが,ピント調整は固定焦点になっている。これだけの撮像素子をもちながら,ピントをきちんとあわせられないのは,もったいない感じがする。露出調整については,1/3段刻みでプラスマイナス2段までの露出補正が可能になっており,簡単操作を重視するコンパクトディジタルカメラとしては,十二分なものがあるといえる。そのほか,電源が専用バッテリーパックではなく汎用の単3型電池(2本)であること,電源を切るとフラッシュが「発光禁止モード」になることなどは,高く評価したい。また,シャッター速度は4秒から1/4000秒まで,ISO感度は100から800まで対応しているなど,ふつうに撮影するには,まあ十分な仕様といえるだろう。 「シーンモード」として,オートのほかにスポーツ,風景,ポートレート,逆光などが用意されている。「シャープネス」としてビビッドやソフトなど3段階,「彩度」として3段階,「カラー効果」として反転,セピア,白黒など,いろいろな効果を簡単に楽しめる機能も盛りこまれている。 全体に,動作はやや遅く感じるが,これだけの内容をもちながら,ピントをきちんとあわせられるようになっていないのは,あまりに残念である。ただ,オートフォーカス機構をつけると,価格を抑えるのが難しくなるのかもしれない。また,「トイカメラ」風の描写を求める向きには,これでいいのだろう。
個体差や好みの差もあるかもしれないが,通常の撮影は少しマイナス側に補正をしておいたほうがよさそうに思われる。
画面中心付近で,近距離の被写体であれば,そこそこシャープに写るようだ。
少し離れた被写体で,逆光気味のときには,ソフトフィルタをかけたような画像になりやすい傾向が見られる。
「ヤシカ」ブランドの日本国内での使用権をもっていたエグゼモードが発売した,低価格を大きな特徴としたディジタルカメラである。新製品として市場にあらわれたときから,1万円を下回る価格で売られていたようである。カメラは手のひらにすっぽりおさまるほどの大きさで,電池を入れていないときは抜け殻のように,驚くほど軽い。電池などを除いた本体重量の公称値は,約85gである。
912万画素の撮像素子をもつが,ピント調整は固定焦点になっている。これだけの撮像素子をもちながら,ピントをきちんとあわせられないのは,もったいない感じがする。露出調整については,1/3段刻みでプラスマイナス2段までの露出補正が可能になっており,簡単操作を重視するコンパクトディジタルカメラとしては,十二分なものがあるといえる。そのほか,電源が専用バッテリーパックではなく汎用の単3型電池(2本)であること,電源を切るとフラッシュが「発光禁止モード」になることなどは,高く評価したい。また,シャッター速度は4秒から1/4000秒まで,ISO感度は100から800まで対応しているなど,ふつうに撮影するには,まあ十分な仕様といえるだろう。
「シーンモード」として,オートのほかにスポーツ,風景,ポートレート,逆光などが用意されている。「シャープネス」としてビビッドやソフトなど3段階,「彩度」として3段階,「カラー効果」として反転,セピア,白黒など,いろいろな効果を簡単に楽しめる機能も盛りこまれている。
全体に,動作はやや遅く感じるが,これだけの内容をもちながら,ピントをきちんとあわせられるようになっていないのは,あまりに残念である。ただ,オートフォーカス機構をつけると,価格を抑えるのが難しくなるのかもしれない。また,「トイカメラ」風の描写を求める向きには,これでいいのだろう。
YASHICA EZ F924, 7.5mm F3.2 (-0.7EV)
個体差や好みの差もあるかもしれないが,通常の撮影は少しマイナス側に補正をしておいたほうがよさそうに思われる。
YASHICA EZ F924, 7.5mm F3.2 (-0.7EV)
画面中心付近で,近距離の被写体であれば,そこそこシャープに写るようだ。
YASHICA EZ F924, 7.5mm F3.2 (-0.7EV)
少し離れた被写体で,逆光気味のときには,ソフトフィルタをかけたような画像になりやすい傾向が見られる。