「気軽に使える」ことを謳い文句に,低価格での発売を目ざしたディジタルカメラである。当時すでに500万画素クラスの撮像素子をもつディジタルカメラは登場していたが,この製品が使用している130万画素の撮像素子はやはり時代遅れであろう。電源が単3乾電池4本で汎用性があることは評価できるが,ピントは固定焦点で,絶対に失敗がないしくみだと言える反面,どうしてもピントがあまく性能面で不満の残る製品となる。記録メディアはコンパクトフラッシュに対応している。記録メディアがいっぱいになっても撮影ができるように,本体にもメモリが内蔵されているが,その容量はわずかに1MB。130万画素で撮影すると,2コマ程度しか記録できず,まさに緊急用といったところか。 サンヨーは1997年版から日本カメラショー「カメラ総合カタログ」に商品を掲載しているが,このカメラは,2002年度版のみに掲載されている。その性能の低さゆえに,製品サイクルの短いディジタルカメラにおいても,とくに短命なカメラだったといえるだろう。
固定焦点であるがために,遠景の解像力は期待できそうにない。
むしろ,これくらいの近距離の撮影に最適化されているのだろうか? 発色は,おそろしく素直で好印象である。
「気軽に使える」ことを謳い文句に,低価格での発売を目ざしたディジタルカメラである。当時すでに500万画素クラスの撮像素子をもつディジタルカメラは登場していたが,この製品が使用している130万画素の撮像素子はやはり時代遅れであろう。電源が単3乾電池4本で汎用性があることは評価できるが,ピントは固定焦点で,絶対に失敗がないしくみだと言える反面,どうしてもピントがあまく性能面で不満の残る製品となる。記録メディアはコンパクトフラッシュに対応している。記録メディアがいっぱいになっても撮影ができるように,本体にもメモリが内蔵されているが,その容量はわずかに1MB。130万画素で撮影すると,2コマ程度しか記録できず,まさに緊急用といったところか。
サンヨーは1997年版から日本カメラショー「カメラ総合カタログ」に商品を掲載しているが,このカメラは,2002年度版のみに掲載されている。その性能の低さゆえに,製品サイクルの短いディジタルカメラにおいても,とくに短命なカメラだったといえるだろう。
SANYO DSC-R1, 5.7mm F2.8
固定焦点であるがために,遠景の解像力は期待できそうにない。
SANYO DSC-R1, 5.7mm F2.8
むしろ,これくらいの近距離の撮影に最適化されているのだろうか?
発色は,おそろしく素直で好印象である。