三菱電機

DJ-1000

MITSUBISHI / DJ-1000

 液晶モニタをもたない,低価格なディジタルカメラである。液晶モニタを省略したことで,カメラはごく薄いものになり,単4乾電池2本で長時間使えるようにもなった。
 MITSUBISHI DJ-1000は,画像を確認するためのカラー液晶モニタだけでなく,さまざまな文字情報を表示するための液晶ディスプレイももたない。背面に「BUSY/BATT」と「MEMORY (REMAIN)」のインジケータとがあるのみである。電源スイッチをONにすると,「BUSY/BATT」インジケータと「MEMORY REMAIN)」インジケータが赤く点灯し,撮影準備がおこなわれる。「BUSY」インジケータが消灯し,「MEMORY (REMAIN)」インジケータが緑色になると,撮影準備完了だ。
 撮影された画像は,CFカードに記録される。画像データは,ファイル名に「.DAT」という拡張子がついている独自規格のもので,開くには専用のソフトウェアが必要である。必要なソフトウェアは,すでにメーカーから提供されていないようだが,「DAT2BMP」というフリーソフトウェアが利用できる(*1)。ファイルの大きさは,128KBで一定になっている。
 MITSUBISHI DJ-1000はパソコンショップ「T・ZONE」のみで販売されたが,のちにMITSUBISHI DJ-1としてほかのルートでも販売されるようになっている。

MITSUBISHI DJ-1000, Body No.0036245
撮像素子タイプ1/5型 CCD 撮像素子画素数25万画素
記録画素数最大 504ピクセル×376ピクセル
撮影レンズ
露出調整AE
ピント調節固定焦点(0.5m〜∞)
記録メディアCFカード
256MBのCFカードでも動作が確認できた(発売時には,2MBのCFカードが付属)。
電源単4乾電池2本
発売1997年6月 (日本での発売は1997年7月)

MITSUBISHI DJ-1000

撮像素子は25万画素のもので,ピント調整のできない固定焦点だから,画質に期待してはならない。


*1 http://www.vector.co.jp/soft/dos/art/se133142.html
   「DAT2BMP」 (Vector)