コニカ

DIGITAL現場監督 DG-2

Konica / DG-2

 「現場監督」は,防水性と高耐久性をセールスポイントする「工事専用カメラ」として,高い人気を得てきたシリーズである。フィルムを使う「現場監督」シリーズは,1988年の初代「現場監督」から2001年の「現場監督28WB ECO」「現場監督35WB ECO」まで,11機種を数えることができる。
 「現場監督」シリーズはディジタルカメラにも受け継がれ,1998年には130万画素の撮像素子をもつ「DIGITAL現場監督」が発売されている。「DIGITAL現場監督 DG-2」は,ディジタルカメラの「現場監督」としては2機種目にあたるもので,撮像素子が200万画素級のものになった。1600ピクセル×1200ピクセルの画像として記録されるので,300ppiでも,L判でのプリントにじゅうぶんに対応できるようになった。

 フィルムを使う「現場監督」では,狭い場所でも広い範囲を記録できるように28mmレンズを搭載したモデル(コニカ現場監督28WBなど)や28mmからのズームレンズをもつモデル(コニカ現場監督ズーム)も用意されていた。この「DIGITAL現場監督 DG-2」の撮影レンズは単焦点の5.8mm F2.8であり,撮像素子は1/2.7型のものなので,ライカ判での38mmレンズに相当する。電源は,入手しやすい単3型乾電池を4本使う。
 フィルムの「現場監督」と同様に,JIS保護等級7(防浸形)の防水性能をもち,取扱説明書には「水洗い可,雨中の撮影可,水中撮影不可」と説明されている。
 操作はシンプルで,電源スイッチをONにしたら,シャッターレリーズボタンを押すだけである。記録する画質やフラッシュのモードは,電源をOFFにしても記憶されている。電源をONにしてから実際に撮影できるまで,数秒の時間がかかる。シャッターレリーズボタンを押してから実際に画像が記録されるまでのタイムラグも,少々気になるレベルである。古いディジタルカメラでは,どうしても動作が遅い部分が気になるものだ。

 
Konica DG-2, No.1025060
撮像素子タイプ1/2.7型CCD 原色フィルタ 撮像素子画素数211万画素
記録画素数最大 1600ピクセル×1200ピクセル
撮影レンズKonica LENS 5.8mm F2.8 (ライカ判で38mm相当)
ピント調節CCD像面AF(0.3m〜∞)
露出調整プログラムAE,逆光自動検知
シャッター速度2秒〜1/750秒
絞りF2.8,F3.8,F5.6,F9.8
記録メディアCFカード
電源単3型乾電池 4本
発売2002年03月

Konica DG-2, Konica LENS 5.8mm F2.8

「現場監督」シリーズは,工事現場での使用を意識した防水カメラ。電源のON/OFFやシャッターレリーズなどの操作は,手袋をしたままでもおこないやすいように配慮されている。だから,雪の日の撮影にも,その本領を発揮できるのだ。


Konica DG-2, Konica LENS 5.8mm F2.8

動作のタイムラグが気になるレベルであるが,穏やかな日にはのんびりとシャッターレリーズをすればよいだろう。