カシオ

QV-R4

CASIO / QV-R4

 3倍ズームレンズを搭載した,コンパクトなディジタルカメラ。413万画素の1/1.8型CCDを搭載し,最大2592×1944ドットの画像を得ることができる。電源には専用の充電式電池を使用し,記録メディアはSDカード(またはマルチメディアカード)を使用する。対応しているメモリカードの範囲は未確認だが,現在,アダプタを併用して,2GBのマイクロSDカードでも使用できている。
 露出制御はプログラムAEとマニュアル露出が利用できる。マニュアル露出のときには,シャッター速度や絞り値が表示される。
 「ベストショット機能」(背面のダイアルを「BS」にあわせる)として,いろいろな機能が搭載されているが,この機種であらたに搭載されたという「カップリングショット」がおもしろい。これは,画面を半分ずつ,2回にわけて撮影するものだ。たとえば1人ずつ別々に撮影して,ツーショット写真をつくることができる。また,カメラの表示では「撮影者も一緒に写ることができます」とあるように,記念写真の撮り方も広がることだろう。また,うまく使えばトリック写真をつくったり,ステレオ写真をとくったりすることも可能である。ディジタルカメラならではの,さまざまな「遊び」が楽しめるカメラといえるだろう。
 カメラの基本的な性能としては,シャッターレリーズのタイムラグを非常に短くすることができた,ということをセールスポイントにしている。

CASIO QV-R4, Body No.2154214A
撮像素子タイプ1/1.8型 正方画素CCD 原色フィルタ 撮像素子画素数413万画素
記録画素数最大 2304ピクセル×1712ピクセル
撮影レンズPENTAX LENS 7.6〜22.8mm F2.6〜4.8 (ライカ判で37.5〜112.5mm相当)
ピント調節AF マニュアルフォーカスも可能
記録メディアSDカード/MMC
入出力端子USB
電源リチウムイオンバッテリー(NP-30)
発売2002年7月

CASIO QV-R4, PENTAX ZOOM LENS 7.6mm-22.8mm

 シャッターレリーズ後,LCDが消えて,ふたたび画像が表示されるまでの時間がかなりある。これが書きこみ等の処理にともなうものなのか,露光が長くかかっているのかがわからない。LCDにはつねに,シャッター速度表示をさせておくのがよいだろう。

CASIO QV-R4, PENTAX ZOOM LENS 7.6mm-22.8mm

 手軽に動画を撮影できるというのは悪くないが,画質面でも,性能面でも,不満は大きい。まさに,オマケにすぎないといえる。