カシオ

エクシリム EX-S1

CASIO / EX-S1

 「アクセサリーのように身につける」ことを謳い文句に,きわめて薄いボディをもったディジタルカメラである。撮像素子は124万画素のもので,ピントは固定焦点となっているが,2002年という発売時期においてこのスペックは,「一世代前のもの」である。この当時,200万画素クラスの撮像素子をもつ製品も多かったとはいえ,200万画素程度ではまだ画質云々を語ることができるレベルではないと言いたいから,撮像素子が124万画素というのは大きな問題ではない。だが,124万画素もあれば,ピントがきっちりあっているかどうかは,大きな問題となる。固定焦点というのは,さすがに画質面で大きな期待ができないと言っておきたい。だが,このカメラの小ささは,とてつもなく魅力的だ。携帯性でこのカメラと勝負できるのは,コンパクトディジタルカメラではなくカメラ内蔵の携帯電話機である。そう考えれば,フラッシュが内蔵されている分だけ,携帯電話機よりも進んでいることになる。

CASIO EX-S1, No.1127067A
撮像素子タイプ1/2.7型 正方画素CCD 原色フィルタ 撮像素子画素数134万画素
記録画素数最大 1280ピクセル×960ピクセル
撮影レンズ5.6mm F2.5 (ライカ判の37mm相当)
シャッター速度1/4〜1/8000秒
ピント調節固定焦点 1m〜∞
記録メディア内蔵メモリ12MB/SDカード
入出力端子USBクレードル接続端子
電源リチウムイオンバッテリー(NP-20)
発売2002年

CASIO EX-S1, 5.6mm F2.5

 固定焦点のためピントに期待はできないが,色のメリハリがあるために案外と見られる画像になっている。