1999年9月に,ニコンDシリーズのデジタル一眼レフカメラのさいしょのモデルであるNikon D1が発売された。コンパクトデジタルカメラの世界ではモデルチェンジのたびに撮像素子の画素数が多くなっていく,いわば画素数競争が盛んだった時期であるが,Nikon D1では266万画素に抑えられたものになっていた(毎秒4.5コマ)。その後,1000万画素での記録ができる,いわば高画質モデルとして2001年5月にNikon D1X(毎秒3コマ)が発売された。つづいて,記録画素数をNikon D1と同等のものにおさえながら,その連写性能を向上(毎秒5コマ)させたNikon D1Hが2001年7月に発売されている。 2003年11月に発売されたNikon D2Hは,ニコン独自のLBCASTという撮像素子が採用された。その特性を生かしてNikon D2Hは,毎秒8コマの連写に対応していた。Nikon D1Hと同じように末尾の「H」は,高速連写モデルを意味させていたようである。 少し遅れて2005年5月にNikon D2Xが,1200万画素で記録できる高画質モデルとして発売された。撮像素子は,Nikon D2Hで採用された独自のLBCASTではなく,一般的なしくみのCMOSセンサが使われている。Nikon D2Hの発売から少し間がひらいているのは,LBCASTの高画素化がうまくいかなかったのではないかと想像する。Nikon D2HとNikon D2Xとで同じ場面を撮ってくらべたところ,画素数の差によると思われる解像感の違いは見られるものの,発色などの傾向の違いは感じられなかった。
1999年9月に,ニコンDシリーズのデジタル一眼レフカメラのさいしょのモデルであるNikon D1が発売された。コンパクトデジタルカメラの世界ではモデルチェンジのたびに撮像素子の画素数が多くなっていく,いわば画素数競争が盛んだった時期であるが,Nikon D1では266万画素に抑えられたものになっていた(毎秒4.5コマ)。その後,1000万画素での記録ができる,いわば高画質モデルとして2001年5月にNikon D1X(毎秒3コマ)が発売された。つづいて,記録画素数をNikon D1と同等のものにおさえながら,その連写性能を向上(毎秒5コマ)させたNikon D1Hが2001年7月に発売されている。
2003年11月に発売されたNikon D2Hは,ニコン独自のLBCASTという撮像素子が採用された。その特性を生かしてNikon D2Hは,毎秒8コマの連写に対応していた。Nikon D1Hと同じように末尾の「H」は,高速連写モデルを意味させていたようである。
少し遅れて2005年5月にNikon D2Xが,1200万画素で記録できる高画質モデルとして発売された。撮像素子は,Nikon D2Hで採用された独自のLBCASTではなく,一般的なしくみのCMOSセンサが使われている。Nikon D2Hの発売から少し間がひらいているのは,LBCASTの高画素化がうまくいかなかったのではないかと想像する。Nikon D2HとNikon D2Xとで同じ場面を撮ってくらべたところ,画素数の差によると思われる解像感の違いは見られるものの,発色などの傾向の違いは感じられなかった。