2010年に発売されたFUJIFILM X-Pro1からはじまった,レンズ交換式デジタルカメラのシリーズでは,当初,電子ビューファインダーが端によったビューファインダーカメラに似たスタイルのものが続いていた。その後,2014年に発売されたFUJIFILM X-T1では,電子ビューファインダーがレンズの真上に位置し,一眼レフカメラのようなスタイルが採用された。 FUJIFILM X-T10は,FUJIFILM X-T1の下位モデルとして,2015年に発売された。撮像素子やカメラ内部の画像処理については,X-T1と同等のものが使われているが,電子ビューファインダーはX-T1にくらべてひとまわり小さなものになっており,連写性能もやや控えめなものになっている。いっぽう,X-T1には内蔵されていなかったフラッシュを,ファインダー部分の上部に設けている。その見た目は,小型の一眼レフカメラのようである。左手側に連写モードなどの切りかえダイアル,右手側にシャッター速度ダイアルと露出補正ダイアルが配置されていて,旧来の一眼レフカメラにも通じるユーザインタフェースとなっている。さらに,右手側前面と背面に設けられたコマンドダイアルでの操作や,絞りリングが設けられたレンズが用意されている点など,以前からカメラを使っている人にとって,違和感を感じさせないものであると感じる。 一方で,電子ビューファインダーにはピント確認の補助ができる拡大表示機能があり,背面の液晶モニタはチルトするようになっていて,ハイアングルやローアングルの撮影をおこないやすくなっている。 あえて一言でまとめてしまえば,フィルム時代の一眼レフカメラの特徴と,現代的なデジタルカメラの特徴とをかねそなえている,コンパクトな万能機ということになるだろうか。 フィルムシミュレーションを利用して,彩度やコントラストを高めに撮ったり,低めに撮ったりできるなど,写りの面についても,いろいろと楽しめるカメラである。
2010年に発売されたFUJIFILM X-Pro1からはじまった,レンズ交換式デジタルカメラのシリーズでは,当初,電子ビューファインダーが端によったビューファインダーカメラに似たスタイルのものが続いていた。その後,2014年に発売されたFUJIFILM X-T1では,電子ビューファインダーがレンズの真上に位置し,一眼レフカメラのようなスタイルが採用された。
FUJIFILM X-T10は,FUJIFILM X-T1の下位モデルとして,2015年に発売された。撮像素子やカメラ内部の画像処理については,X-T1と同等のものが使われているが,電子ビューファインダーはX-T1にくらべてひとまわり小さなものになっており,連写性能もやや控えめなものになっている。いっぽう,X-T1には内蔵されていなかったフラッシュを,ファインダー部分の上部に設けている。その見た目は,小型の一眼レフカメラのようである。左手側に連写モードなどの切りかえダイアル,右手側にシャッター速度ダイアルと露出補正ダイアルが配置されていて,旧来の一眼レフカメラにも通じるユーザインタフェースとなっている。さらに,右手側前面と背面に設けられたコマンドダイアルでの操作や,絞りリングが設けられたレンズが用意されている点など,以前からカメラを使っている人にとって,違和感を感じさせないものであると感じる。
一方で,電子ビューファインダーにはピント確認の補助ができる拡大表示機能があり,背面の液晶モニタはチルトするようになっていて,ハイアングルやローアングルの撮影をおこないやすくなっている。
あえて一言でまとめてしまえば,フィルム時代の一眼レフカメラの特徴と,現代的なデジタルカメラの特徴とをかねそなえている,コンパクトな万能機ということになるだろうか。
フィルムシミュレーションを利用して,彩度やコントラストを高めに撮ったり,低めに撮ったりできるなど,写りの面についても,いろいろと楽しめるカメラである。