いわゆるAPS-Cサイズの撮像素子をもつ,ディジタル一眼レフカメラである。撮像素子の画素数は600万画素であるが,富士フイルム独特のハニカム構造をもった「スーパーCCDハニカム」であり,補間によって1200万画素の画像として記録されるようになっている。1200万画素をこえる画像として記録する,はじめてのディジタル一眼レフカメラとなった。 本体は,ニコンF80をベースにしたものになっている。そのため,露出設定などカメラとしての操作はニコンF80と同じもの,まったくそのものである。 同時期に発売されたディジタル一眼レフカメラに,ニコンD100がある。Nikon D100は300,000円,FUJI FinePix S2 Proは310,000円で,それ以前のNikon D1あたりからの価格低下傾向が顕著になってきた過程にある1台で,まもなくニコンD70などの低価格機が発売されて,ディジタル一眼レフカメラが一気に普及することにつながる。
1200万画素の画像として記録されるとはいえ,撮像素子は600万画素のものである。ハニカム構造のために画像の補間に有利とはいうものの,撮像素子が1200万画素のディジタルカメラにくらべると,その画像の繊細さには見劣りがあるだろう。だが,不思議なことにノイズの出方なども含めて,どことなくフィルムっぽさを感じるのも,FinePix S2Proの特長かと思われる。また,(Rawではなく)JPEG形式で撮影してそのままDPE店で出力してもらうと,人肌がとても自然に綺麗に表現されるように感じる。DPE店にある富士フイルム製の出力機に,画像が最適化されているのであろうか。そうだとすれば,フィルムメーカーとしての面目躍如といったところだ。
FUJI FinePix S2Proでは,2種類の電池を使用する。 1つは,カメラを動作させるためのCR123A型電池(2本使用)で,これはベースとなったNikon F80と同様である。 もう1つは,ディジタル回路を動作させるためのもので,単3型電池を4本使用する。 CR123Aを使わずに,単3型電池だけでもカメラを動作させることはできるが,電池の消耗が激しくなったり内蔵フラッシュが使えなくなったりするなど,制約もある。
FUJI FinePix S2Proでの撮影データは,非圧縮形式(RawまたはTIFF)またはJPEG形式で記録できる。JPEG形式を選択した場合は,「F」(Fine=高画質低圧縮)と「N」(Normal=標準画質標準圧縮)の2段階が選択できる。 しかし,ここで紹介するボディは特別仕様のものになっており,JPEG形式を選択した場合,「N」と「F」ではなく,「N」と「B」(Basic=低画質高圧縮)の2段階が選択できるようになっている。どういう目的での特別仕様なのかは,未確認である。 なお,非圧縮形式「H」(High)が選択できること,「H」ではRawまたはTIFFが選択できることは,共通している。
FUJI FinePix S2Proの一部には不具合が確認されており,メーカーのWebサイトでその情報が公開されている。
「FinePix S2 Pro ご使用のお客様へのお詫びとご案内」 (富士フイルム株式会社) →http://www.fujifilm.co.jp/fxs2proinfo.html (Internet Archive)
「FinePix A303,F410,F700,S2Pro をご愛用のお客さまへのお詫びとお知らせ」 (富士フイルム株式会社) →http://fujifilm.jp/important/20051003/
いわゆるAPS-Cサイズの撮像素子をもつ,ディジタル一眼レフカメラである。撮像素子の画素数は600万画素であるが,富士フイルム独特のハニカム構造をもった「スーパーCCDハニカム」であり,補間によって1200万画素の画像として記録されるようになっている。1200万画素をこえる画像として記録する,はじめてのディジタル一眼レフカメラとなった。
本体は,ニコンF80をベースにしたものになっている。そのため,露出設定などカメラとしての操作はニコンF80と同じもの,まったくそのものである。
同時期に発売されたディジタル一眼レフカメラに,ニコンD100がある。Nikon D100は300,000円,FUJI FinePix S2 Proは310,000円で,それ以前のNikon D1あたりからの価格低下傾向が顕著になってきた過程にある1台で,まもなくニコンD70などの低価格機が発売されて,ディジタル一眼レフカメラが一気に普及することにつながる。
1200万画素の画像として記録されるとはいえ,撮像素子は600万画素のものである。ハニカム構造のために画像の補間に有利とはいうものの,撮像素子が1200万画素のディジタルカメラにくらべると,その画像の繊細さには見劣りがあるだろう。だが,不思議なことにノイズの出方なども含めて,どことなくフィルムっぽさを感じるのも,FinePix S2Proの特長かと思われる。また,(Rawではなく)JPEG形式で撮影してそのままDPE店で出力してもらうと,人肌がとても自然に綺麗に表現されるように感じる。DPE店にある富士フイルム製の出力機に,画像が最適化されているのであろうか。そうだとすれば,フィルムメーカーとしての面目躍如といったところだ。
ディジタル部:単3型電池 4本
FUJI FinePix S2Proでは,2種類の電池を使用する。
1つは,カメラを動作させるためのCR123A型電池(2本使用)で,これはベースとなったNikon F80と同様である。
もう1つは,ディジタル回路を動作させるためのもので,単3型電池を4本使用する。
CR123Aを使わずに,単3型電池だけでもカメラを動作させることはできるが,電池の消耗が激しくなったり内蔵フラッシュが使えなくなったりするなど,制約もある。
FUJI FinePix S2Proでの撮影データは,非圧縮形式(RawまたはTIFF)またはJPEG形式で記録できる。JPEG形式を選択した場合は,「F」(Fine=高画質低圧縮)と「N」(Normal=標準画質標準圧縮)の2段階が選択できる。
しかし,ここで紹介するボディは特別仕様のものになっており,JPEG形式を選択した場合,「N」と「F」ではなく,「N」と「B」(Basic=低画質高圧縮)の2段階が選択できるようになっている。どういう目的での特別仕様なのかは,未確認である。
なお,非圧縮形式「H」(High)が選択できること,「H」ではRawまたはTIFFが選択できることは,共通している。
FUJI FinePix S2Proの一部には不具合が確認されており,メーカーのWebサイトでその情報が公開されている。
「FinePix S2 Pro ご使用のお客様へのお詫びとご案内」 (富士フイルム株式会社)
→http://www.fujifilm.co.jp/fxs2proinfo.html (Internet Archive)
「FinePix A303,F410,F700,S2Pro をご愛用のお客さまへのお詫びとお知らせ」 (富士フイルム株式会社)
→http://fujifilm.jp/important/20051003/