オリンパス

センチュリオン

OLYMPUS / CENTURION

 ズームレンズを固定した,コンパクトな一眼レフカメラである。ズームレンズを固定したフルオート(オートフォーカス,プログラムAE,電動ワインダーつき)の一眼レフカメラとして一定の存在感があった,オリンパスLシリーズのうち,OLYMPUS L-10をAPSカメラにしたようなものにも見える。
 レンズは,非球面レンズを含んだ25mm〜100mmの4倍ズームレンズで,ライカ判でのおよそ31mm〜125mmレンズに相当する範囲を写せるレンズとして使うことができる。プログラムAEは,4種のイメージプログラム(ストップアクション=できるだけ高速なシャッター速度が選択される,ポートレート=背景をぼかし高速日中シンクロ(最速1/2000秒のスーパーFP発光)が可能,夜景=最長4秒の露光が可能,風景=できるだけ絞り込んで人物も風景もはっきり写す)が選択できる。
 高機能なカメラではあるが,日本カメラショー「カメラ総合カタログ」での掲載は,vol.113(1997年)のみで,vol.114(1998年),vol.115(1999年)では後継モデルでMRC(フィルムカートリッジ途中交換)機能を追加したOLYMPUS Centurion Sが掲載されている。また,OLYMPUS Centurionとよく似たスタイルと仕様をもつFUJI EPION 4000は,vol.111(1996年)からvol.115(1999年)まで掲載がある。

OLYMPUS Centurion, No. 1011461
撮影レンズOLYMPUS LENS AF ZOOM 25-100mm F4.5-F5.6 10群11枚
シャッター速度4秒〜1/2000秒
露出モードプログラムAE(フルオート、ストップアクション、ポートレート、夜景、風景)
ピント調節TTL位相差式AF 0.6m〜∞
使用フィルムIX240カートリッジ
発売1996年6月


発売元サイト
 https://www.olympus.co.jp/technology/museum/camera/products/aps/centurion/?page=technology_museum&museum-type=series

ニュースリリース
 https://www.olympus.co.jp/jp/news/1996/nr960529centj.html

おもな仕様
 https://www.olympus.co.jp/jp/news/1996/nr960529centspj.html