かつて,「Made in Japan」は「安かろう悪かろう」の代名詞だった時代があった。その後,Made in Japanの製品の品質が向上するとともに,日本国内には東アジア諸国などから安価な工業製品が流入してくるようになる。1980年前後くらいには,「安かろう悪かろう」の代名詞として「Made in HongKong」を連想する人も少なくなかったのではないだろうか。
このカメラは,フラッシュを内蔵し,フィルムの巻き上げは電動式で,さらに望遠レンズに切りかえて撮影することができる。横型110判カメラとしては,機能フル装備といいたくなるような仕様である。外見もメカニカルでカッコイイのだが,ピント調整機能や露出調整機能などは用意されていない。これでは,仕上がった写真は少々残念な画質になったのではないだろうか。
そこへもってきて,このカメラには「Made in HongKong」の表記がある。当時,このカメラを使って,「やっぱり香港製はいまひとつだね」という印象をもった人もいたのではないだろうか。ただこれは,香港製だからよくないのではなく,そもそも仕様に無理があるとみなしたいものである。
きっと,機能満載にもかかわらず,安価だったのだろうとは想像できるのだが。
日本カメラショー「カメラ総合カタログ」や「写真用品ショー」カタログに,同じ機種が記載されているのを見つけることはできなかった。日本カメラ「カメラ年鑑1986年」に,極東アーガス商事扱いの「ミラックス フォーミュラー110モーター」が記載されており,たぶん同モデルの名前違いだと思われる。
かつて,「Made in Japan」は「安かろう悪かろう」の代名詞だった時代があった。その後,Made in Japanの製品の品質が向上するとともに,日本国内には東アジア諸国などから安価な工業製品が流入してくるようになる。1980年前後くらいには,「安かろう悪かろう」の代名詞として「Made in HongKong」を連想する人も少なくなかったのではないだろうか。
このカメラは,フラッシュを内蔵し,フィルムの巻き上げは電動式で,さらに望遠レンズに切りかえて撮影することができる。横型110判カメラとしては,機能フル装備といいたくなるような仕様である。外見もメカニカルでカッコイイのだが,ピント調整機能や露出調整機能などは用意されていない。これでは,仕上がった写真は少々残念な画質になったのではないだろうか。
そこへもってきて,このカメラには「Made in HongKong」の表記がある。当時,このカメラを使って,「やっぱり香港製はいまひとつだね」という印象をもった人もいたのではないだろうか。ただこれは,香港製だからよくないのではなく,そもそも仕様に無理があるとみなしたいものである。
きっと,機能満載にもかかわらず,安価だったのだろうとは想像できるのだが。
日本カメラショー「カメラ総合カタログ」や「写真用品ショー」カタログに,同じ機種が記載されているのを見つけることはできなかった。日本カメラ「カメラ年鑑1986年」に,極東アーガス商事扱いの「ミラックス フォーミュラー110モーター」が記載されており,たぶん同モデルの名前違いだと思われる。