旭光学がはじめて市場に投入したコンパクトカメラ,初代「オートロン」のカラーモデルの1つである。ブラックモデルの翌年に発売され,他にレッド,シルバーがあったようである(レッドを見たことはあるが,シルバーを見たことはない)。機能,性能はどれも同じで,オプション品の専用ワインダーもボディと同色で用意されている。
ペンタックス「オートロン」の最大の特徴は,ワインダーがオプション品として用意されていることである。すでに,キヤノン「オートボーイ」,フジ「全自動フジカ(フジカ オート7)」,コニカ「ジャスピンスーパー」など,AE,AFに加えて,電動巻き上げのカメラも多く登場していた時期である。あえてワインダーを内蔵せずにカメラを小型化することで,既存の製品との差別化を企図したのだろう。一方で,「いまは電動巻き上げがあたりまえ」という声にも対応できるように,オプション品として電動ワインダーが用意されたのだと想像するが,結果として「電動ワインダーがオプションのコンパクトカメラ」という貴重な存在になってしまったのがおもしろい。コンパクトカメラでワインダーがオプションになっているカメラは,ほかにはコシナ「CX-2」があるくらいで例が少ない。
旭光学がはじめて市場に投入したコンパクトカメラ,初代「オートロン」のカラーモデルの1つである。ブラックモデルの翌年に発売され,他にレッド,シルバーがあったようである(レッドを見たことはあるが,シルバーを見たことはない)。機能,性能はどれも同じで,オプション品の専用ワインダーもボディと同色で用意されている。