フランス製の,露出計も距離計も内蔵されていないレンズシャッター式35mm判カメラである。撮影レンズの真上にビューファインダーがあるのは,撮影時にパララクスの影響が少なく,好都合である。 このカメラは,フィルムの装填方法に大きな特徴がある。多くのカメラでは,背面側に蝶番が使われている裏蓋があり,そこを開いてフィルムの装填をおこなうようになっている。それに対してこのカメラでは,レンズ部をはずして,前面からフィルムを装填するようになっている。このSAVOY ROYER IIには,蝶番が使われている裏蓋があるので,一般的な方法でのフィルムの装填もできる。しかし,このカメラの前モデルSAVOY ROYER Iには,蝶番が使われている裏蓋がなく,フィルムの装填は,前面からおこなうことになる。 このようなフィルムの装填方法のためか,三脚ネジ穴はレンズの真下にある。たとえば一眼レフカメラを三脚に固定したとき,カメラボディは三脚に固定したまま,レンズだけを交換することが可能だ。それに対してSAVOY ROYERの場合は,レンズが三脚に固定されたまま,カメラボディの方が外れることになる。このようなしくみは,中判カメラ等で,フィルムバックを交換することに似ているように感じられる。SAVOY ROYERは,途中でフィルムを交換できるようなシステムに発展させることも,考えられていたのだろうか。
装着されているレンズ,ベルチオは,派手さはなく,地味でおとなしい描写をする印象である。
カメラ本体にシャッターレリーズボタンはなく,左手の親指でボディを握るようにシャッターレリーズレバーを操作するのがよいと思う。この場合,軽快にどんどん撮っていけるが,調子に乗って急いで巻き上げていくと,コマ間がやや不揃いになる傾向がある(これは,個体差があるかもしれない)。
フランス製の,露出計も距離計も内蔵されていないレンズシャッター式35mm判カメラである。撮影レンズの真上にビューファインダーがあるのは,撮影時にパララクスの影響が少なく,好都合である。
このカメラは,フィルムの装填方法に大きな特徴がある。多くのカメラでは,背面側に蝶番が使われている裏蓋があり,そこを開いてフィルムの装填をおこなうようになっている。それに対してこのカメラでは,レンズ部をはずして,前面からフィルムを装填するようになっている。このSAVOY ROYER IIには,蝶番が使われている裏蓋があるので,一般的な方法でのフィルムの装填もできる。しかし,このカメラの前モデルSAVOY ROYER Iには,蝶番が使われている裏蓋がなく,フィルムの装填は,前面からおこなうことになる。
このようなフィルムの装填方法のためか,三脚ネジ穴はレンズの真下にある。たとえば一眼レフカメラを三脚に固定したとき,カメラボディは三脚に固定したまま,レンズだけを交換することが可能だ。それに対してSAVOY ROYERの場合は,レンズが三脚に固定されたまま,カメラボディの方が外れることになる。このようなしくみは,中判カメラ等で,フィルムバックを交換することに似ているように感じられる。SAVOY ROYERは,途中でフィルムを交換できるようなシステムに発展させることも,考えられていたのだろうか。
SAVOY ROYER II, BERTHIOT 50mm F2.8, JX100
装着されているレンズ,ベルチオは,派手さはなく,地味でおとなしい描写をする印象である。
SAVOY ROYER II, BERTHIOT 50mm F2.8, ACROS
カメラ本体にシャッターレリーズボタンはなく,左手の親指でボディを握るようにシャッターレリーズレバーを操作するのがよいと思う。この場合,軽快にどんどん撮っていけるが,調子に乗って急いで巻き上げていくと,コマ間がやや不揃いになる傾向がある(これは,個体差があるかもしれない)。