西ドイツ製のレンズシャッター式の小型カメラである。Dignetteという名称のカメラは,1955年から1962年にかけて発売されていたようであるが,このカメラはシャッター速度が1/30秒〜1/250秒になっている点から,1962年ころのモデルと思われる。Dignetteには,ここに示したカメラのようにSteinheilの三枚玉Cassarレンズを搭載したもののほかに,SubitarやDignarといったレンズが搭載されているものも見られる。インターネット上を検索してみると,1960年代のDignetteにはSubitarやDignar,1950年代のDignetteにはCassarが搭載される傾向が見られるが,その実態はよくわからない。 なお,フィルムカウンタは底面にあり,そのかわりに上面がすっきりとしている。カメラに向かって左上にある◆は,ただの模様である。一見すると,距離計連動カメラに見えるが,こういう小賢しいこと(笑)をするあたり,おもちゃカメラのようで,このカメラが廉価版であることを主張しているように思えてしまう。
多くの三枚玉レンズではボケの部分が不安定に感じられたり周辺部が流れる傾向が見られるのに対し,Cassarは周辺まで安定した写りに見える点は特筆できる。
周辺減光は,どうしても目立つようだ。
参考 http://photo.even.free.fr/col_app.php?type=dacora (2008年2月15日参照)
西ドイツ製のレンズシャッター式の小型カメラである。Dignetteという名称のカメラは,1955年から1962年にかけて発売されていたようであるが,このカメラはシャッター速度が1/30秒〜1/250秒になっている点から,1962年ころのモデルと思われる。Dignetteには,ここに示したカメラのようにSteinheilの三枚玉Cassarレンズを搭載したもののほかに,SubitarやDignarといったレンズが搭載されているものも見られる。インターネット上を検索してみると,1960年代のDignetteにはSubitarやDignar,1950年代のDignetteにはCassarが搭載される傾向が見られるが,その実態はよくわからない。
なお,フィルムカウンタは底面にあり,そのかわりに上面がすっきりとしている。カメラに向かって左上にある◆は,ただの模様である。一見すると,距離計連動カメラに見えるが,こういう小賢しいこと(笑)をするあたり,おもちゃカメラのようで,このカメラが廉価版であることを主張しているように思えてしまう。
DACORA Dignette, Steinheil Cassar 45mm F2.8, DNP CENTURIA100
多くの三枚玉レンズではボケの部分が不安定に感じられたり周辺部が流れる傾向が見られるのに対し,Cassarは周辺まで安定した写りに見える点は特筆できる。
DACORA Dignette, Steinheil Cassar 45mm F2.8, DNP CENTURIA100
周辺減光は,どうしても目立つようだ。
参考 http://photo.even.free.fr/col_app.php?type=dacora (2008年2月15日参照)