AXシリーズは,フジ(富士写真フイルム)から発売された35mm判一眼レフカメラとして,最後のシリーズになる。フジカAXシリーズは,日本カメラショー「カメラ総合カタログ」には3機種が掲載され,FUJICA AX-1はその最下位モデルとなる。最上位モデルFUJICA AX-5はマルチモードAE機,中位モデルFUJICA AX-3は絞り優先AE&マニュアル機だったのに対し,最下位モデルFUJICA AX-1は,絞り優先AE専用機となっている。 AXシリーズ以前のSTシリーズではM42マウントを採用していたが,開放測光AEを実現するために,FUJICA AZ-1では定位置ロックピン付きのM42マウントになっていた。AXシリーズはそれにかわって,あたらしいバヨネットマウントを採用している。このマウントは,「フジカXマウント」と称していた。2012年に発売されたFUJIFILM X-Pro1以降のXシリーズディジタルカメラのレンズマウントは,「フジフイルムXマウント」なので,混同しないように注意が必要である。場合によっては「フジカAXのマウント」とよんでおけば,混同される恐れが減るだろう。
フジカAXシリーズは,マルチモードAE機もラインアップさせることで1980年前後の「AE一眼レフカメラ」の波には乗ってきたが,あとが続かずにAXシリーズをさいごに35mm判一眼レフカメラ市場から撤退する。同時期にAE一眼レフカメラではがんばりを見せたものの,やはりあとが続かずに35mm判一眼レフカメラ市場から撤退したマミヤと,比較したくなる人も多いのではないだろうか。 フジカは,マルチモードAE機「AX-5」,AE&マニュアル機「AX-3」,絞り優先AE専用機「AX-1」をほぼ同時に発売し,前後に輸出専用モデルも供給していたが,オートフォーカス一眼レフカメラは発売せず,市場から撤退した。マミヤは,AE&マニュアル機「ZE-2」,絞り優先AE専用機「ZE」を発売し,マルチモードAE機「ZE-X」を発売した。さらにAE&マニュアル機のニューモデル「ZM」を発売し,オートフォーカス一眼レフカメラの試作までおこなったとされる。結局,オートフォーカス一眼レフカメラは発売されず,市場から撤退する。マミヤはフジと違って,会社の存続そのものも危険な状態になっていたが,市場での動きは似たような印象を受ける。また,日本国内における製品のラインアップにも,似たようなものを感じる。 「AX-1」を手にすると,小さく軽くて,ややたよりない印象を受けることと思う。しかし同じ絞り優先AE専用機「AX-1」と「ZE」だけをくらべてみると,「ZE」にくらべて「AX-1」のほうがいくらかしっかりとつくられている印象を受ける。軽さは「たよりなさ」ではなく,「携帯しやすさ」であると前向きにとらえれば,シンプルで小型軽量な一眼レフカメラとして,お散歩のおともなどに適した存在になりそうである。
AXシリーズは,フジ(富士写真フイルム)から発売された35mm判一眼レフカメラとして,最後のシリーズになる。フジカAXシリーズは,日本カメラショー「カメラ総合カタログ」には3機種が掲載され,FUJICA AX-1はその最下位モデルとなる。最上位モデルFUJICA AX-5はマルチモードAE機,中位モデルFUJICA AX-3は絞り優先AE&マニュアル機だったのに対し,最下位モデルFUJICA AX-1は,絞り優先AE専用機となっている。
AXシリーズ以前のSTシリーズではM42マウントを採用していたが,開放測光AEを実現するために,FUJICA AZ-1では定位置ロックピン付きのM42マウントになっていた。AXシリーズはそれにかわって,あたらしいバヨネットマウントを採用している。このマウントは,「フジカXマウント」と称していた。2012年に発売されたFUJIFILM X-Pro1以降のXシリーズディジタルカメラのレンズマウントは,「フジフイルムXマウント」なので,混同しないように注意が必要である。場合によっては「フジカAXのマウント」とよんでおけば,混同される恐れが減るだろう。
フジカAXシリーズは,マルチモードAE機もラインアップさせることで1980年前後の「AE一眼レフカメラ」の波には乗ってきたが,あとが続かずにAXシリーズをさいごに35mm判一眼レフカメラ市場から撤退する。同時期にAE一眼レフカメラではがんばりを見せたものの,やはりあとが続かずに35mm判一眼レフカメラ市場から撤退したマミヤと,比較したくなる人も多いのではないだろうか。
フジカは,マルチモードAE機「AX-5」,AE&マニュアル機「AX-3」,絞り優先AE専用機「AX-1」をほぼ同時に発売し,前後に輸出専用モデルも供給していたが,オートフォーカス一眼レフカメラは発売せず,市場から撤退した。マミヤは,AE&マニュアル機「ZE-2」,絞り優先AE専用機「ZE」を発売し,マルチモードAE機「ZE-X」を発売した。さらにAE&マニュアル機のニューモデル「ZM」を発売し,オートフォーカス一眼レフカメラの試作までおこなったとされる。結局,オートフォーカス一眼レフカメラは発売されず,市場から撤退する。マミヤはフジと違って,会社の存続そのものも危険な状態になっていたが,市場での動きは似たような印象を受ける。また,日本国内における製品のラインアップにも,似たようなものを感じる。
「AX-1」を手にすると,小さく軽くて,ややたよりない印象を受けることと思う。しかし同じ絞り優先AE専用機「AX-1」と「ZE」だけをくらべてみると,「ZE」にくらべて「AX-1」のほうがいくらかしっかりとつくられている印象を受ける。軽さは「たよりなさ」ではなく,「携帯しやすさ」であると前向きにとらえれば,シンプルで小型軽量な一眼レフカメラとして,お散歩のおともなどに適した存在になりそうである。