F-501,F-401に次いで,1988年に発売されたAF一眼レフカメラである。F一桁シリーズを除いた,最上位モデルとして登場した。1/8000 秒高速シャッター,5分割マルチパターン測光,秒3.3コマのワインダー,ハイアイポイントファインダー,そして高精度のAF……それまでいくつかの機種で個別に実用化していった機能が,はじめてこの1台に結集したのである。ニコンのAF一眼レフカメラのスタイルが,ここに完成した。 従来機種とくらべてもっとも大きな違いは,動作状況がLCDに集中的に表示されることである。フィルムカウンタなどは,確認するためにわざわざ電源をONにしなければならないなど,わずらわしい面も時にはあるが,全体的にはわかりやすくなっている。 マルチコントロールバックMF-21を装着すると,日付の写しこみのほか,インターバルタイマー撮影,長時間露光,オートブラケティングなどの機能が付加される。機能的には,このカメラでほとんど完成の域に達したのであり,以後の機種は,より高精度に改良が加えられていっただけであると考えることができるだろう。長くいつまでも愛用できる1台である。
F-501,F-401に次いで,1988年に発売されたAF一眼レフカメラである。F一桁シリーズを除いた,最上位モデルとして登場した。1/8000 秒高速シャッター,5分割マルチパターン測光,秒3.3コマのワインダー,ハイアイポイントファインダー,そして高精度のAF……それまでいくつかの機種で個別に実用化していった機能が,はじめてこの1台に結集したのである。ニコンのAF一眼レフカメラのスタイルが,ここに完成した。
従来機種とくらべてもっとも大きな違いは,動作状況がLCDに集中的に表示されることである。フィルムカウンタなどは,確認するためにわざわざ電源をONにしなければならないなど,わずらわしい面も時にはあるが,全体的にはわかりやすくなっている。
マルチコントロールバックMF-21を装着すると,日付の写しこみのほか,インターバルタイマー撮影,長時間露光,オートブラケティングなどの機能が付加される。機能的には,このカメラでほとんど完成の域に達したのであり,以後の機種は,より高精度に改良が加えられていっただけであると考えることができるだろう。長くいつまでも愛用できる1台である。