かつて,内蔵フラッシュがあるという便利さにひかれて購入した。そのころはまだ人気機種だったようで,上位モデルでないわりには中古品でも強気な価格がつけられていた印象がある。
そのころに,新品のF-601が安価に売られていたことがあった。店員さんのお話しによると,人気があるのでタイの工場で生産が続けられているとのことだった。そして,おもに外国からのお客さんが「ニコンのカメラが安い!」と注目してくれるが,「Made in Thailand」の刻印を見ると,買うのをやめてしまう,性能も品質も同じなのにね,と愚痴っぽく語っていた。
このようにF-601には,Made in Japanのモデルと,後期のMade in Thailandのモデルがある。後期型は,ホットシューにスピードライトの脱落防止のためのネジ穴があるので,容易に識別が可能である。
F-801のすぐ下位に相当するモデルである。内蔵のワインダーは最高2コマ/秒で,シャッター速度も1/2000秒までとスペックダウンしている。その一方で,オートブラケティング機能を内蔵(上位モデルのF-801ではオプション品のマルチコントロールバック装着で対応)し,5分割マルチパターン測光,中央部重点測光のほかにスポット測光も可能になるなど,機能的に充実している面もある。
内蔵フラッシュはGN13相当(ISO 100)で,28mmレンズの撮影範囲をカバーしている。スローシンクロや後幕シンクロなどにも対応した,多機能なものになっている。その他,おもな操作はF-801に似たものになっており,併用しやすい。シャッター速度ダイアルが電子ダイアルになっているが,レンズの根元にある絞りリングと右手親指の位置にくるダイアルでの露出操作は,マニュアルフォーカス時代の一眼レフカメラと似たユーザインタフェースであり,そういう面でもわかりやすい。内蔵フラッシュの信頼性は高く,いつでも気軽に使える1台であるが,動作音が甲高いのは,少々いただけない。また,ニコンの一眼レフカメラのうち,電源にCR-P2型リチウム電池を使うのはF-601だけなので,電池の運用が少々面倒である。この点は,個人的に残念に感じる。
かつて,内蔵フラッシュがあるという便利さにひかれて購入した。そのころはまだ人気機種だったようで,上位モデルでないわりには中古品でも強気な価格がつけられていた印象がある。
そのころに,新品のF-601が安価に売られていたことがあった。店員さんのお話しによると,人気があるのでタイの工場で生産が続けられているとのことだった。そして,おもに外国からのお客さんが「ニコンのカメラが安い!」と注目してくれるが,「Made in Thailand」の刻印を見ると,買うのをやめてしまう,性能も品質も同じなのにね,と愚痴っぽく語っていた。
このようにF-601には,Made in Japanのモデルと,後期のMade in Thailandのモデルがある。後期型は,ホットシューにスピードライトの脱落防止のためのネジ穴があるので,容易に識別が可能である。
※現物で確認できたものは,シリアルナンバーを太字で示した。
※そのほか,情報提供をいただいたもの,ネット上で目撃できたものも含む。
※N6006は,F-601の輸出モデル。