これは,写真撮影用の露出計ではなく,照度計というものである。 メーターの目盛りには,F値やシャッター速度などの数値がなく,目盛の単位は「lx」である。これは,明るさを「lx(ルクス)」単位で計測する装置である。おもに,インテリアやディスプレイ(装飾)などの現場で,それぞれの場所ごとに適切な明るさで照らされるように調整をするために使われるものとのことである。
写真用品ではないので,日本カメラ「カメラ年鑑」などには掲載がない。1953年の「東芝レビュー」に掲載された記事(*1)を参照すると,「…試作,実験を繰返して…改良された。その結果,7号型東芝照度計として発売される運びに至った…」とあるので,発売時期は1953年であると考えられる。 なお,この照度計の裏面には「東京芝浦電気」ではなく「東京光学機械」という名称が記されている。これは,現在のトプコンが1989年まで使っていた社名である。トプコンは,1960年に「東京芝浦電気(株)(現(株)東芝)の関係会社となり、電気計測器等の生産を開始」とのことである(*2)。この個体には「Toshiba」のロゴと「東京光学機械」の名前とが共存しているので,関係会社になった1960年以降に製造,出荷されたものと考えてよいだろう。
*1 「7號型照度計に就いて」(馬場新二,東芝レビュー1953年7月)
*2 トプコンの歩み 1932〜1969年 (株式会社トプコン)
これは,写真撮影用の露出計ではなく,照度計というものである。
メーターの目盛りには,F値やシャッター速度などの数値がなく,目盛の単位は「lx」である。これは,明るさを「lx(ルクス)」単位で計測する装置である。おもに,インテリアやディスプレイ(装飾)などの現場で,それぞれの場所ごとに適切な明るさで照らされるように調整をするために使われるものとのことである。
写真用品ではないので,日本カメラ「カメラ年鑑」などには掲載がない。1953年の「東芝レビュー」に掲載された記事(*1)を参照すると,「…試作,実験を繰返して…改良された。その結果,7号型東芝照度計として発売される運びに至った…」とあるので,発売時期は1953年であると考えられる。
なお,この照度計の裏面には「東京芝浦電気」ではなく「東京光学機械」という名称が記されている。これは,現在のトプコンが1989年まで使っていた社名である。トプコンは,1960年に「東京芝浦電気(株)(現(株)東芝)の関係会社となり、電気計測器等の生産を開始」とのことである(*2)。この個体には「Toshiba」のロゴと「東京光学機械」の名前とが共存しているので,関係会社になった1960年以降に製造,出荷されたものと考えてよいだろう。
*1 「7號型照度計に就いて」(馬場新二,東芝レビュー1953年7月)
*2 トプコンの歩み 1932〜1969年 (株式会社トプコン)