1945年に発売された,アメリカ製のハーフサイズカメラである。映画撮影機と同様なロータリーシャッターを組みこんでおり,シャッターを収めた部分が扇を広げたようにカメラ上部に広がった,たいへんユニークな姿をしている。発売したユニバーサル社は,もともと,家庭用ムービーカメラを発売していた会社であることを考えれば,こういうカメラが登場したのも自然の成り行きなのかもしれない。 1938年に登場した初代「マーキュリー」は,35mmフィルムを専用のマガジンを使って装填するようなカメラだったが,「マーキュリーII」は,35mmパトローネ入りフィルム(135フィルム)が使えるようになった。そのかわりに背が高くなり,巻き戻しノブなどが増えて,初代「マーキュリー」のスマートさは失われた。なお,ホットシューがあるが,「扇」がじゃまをして,現在のフラッシュは取りつけられないようだ。
ハーフサイズだから,残りコマ数を気にせず,どんどん撮っていくことができる。いや,それくらいの意識で撮らなければ,36枚撮フィルムはなかなか使いきれない。ムービーを撮るように,動くハトを追いかけながら,どんどん撮ってい……きたいのだが,巻き上げノブが小さく,狭いので,速写に向いたカメラとはいえないな,これは。
周辺減光は気になるだろうし,背後のボケがレトロな雰囲気をかもし出す。このこととレンズ名から判断すれば,このレンズは3枚玉だと思われる。
1945年に発売された,アメリカ製のハーフサイズカメラである。映画撮影機と同様なロータリーシャッターを組みこんでおり,シャッターを収めた部分が扇を広げたようにカメラ上部に広がった,たいへんユニークな姿をしている。発売したユニバーサル社は,もともと,家庭用ムービーカメラを発売していた会社であることを考えれば,こういうカメラが登場したのも自然の成り行きなのかもしれない。
1938年に登場した初代「マーキュリー」は,35mmフィルムを専用のマガジンを使って装填するようなカメラだったが,「マーキュリーII」は,35mmパトローネ入りフィルム(135フィルム)が使えるようになった。そのかわりに背が高くなり,巻き戻しノブなどが増えて,初代「マーキュリー」のスマートさは失われた。なお,ホットシューがあるが,「扇」がじゃまをして,現在のフラッシュは取りつけられないようだ。
MERCURY2, TRICOR 35mm F3.5, GOLD100
ハーフサイズだから,残りコマ数を気にせず,どんどん撮っていくことができる。いや,それくらいの意識で撮らなければ,36枚撮フィルムはなかなか使いきれない。ムービーを撮るように,動くハトを追いかけながら,どんどん撮ってい……きたいのだが,巻き上げノブが小さく,狭いので,速写に向いたカメラとはいえないな,これは。
Universal MERCURY2, TRICOR 35mm F3.5, GOLD100
周辺減光は気になるだろうし,背後のボケがレトロな雰囲気をかもし出す。このこととレンズ名から判断すれば,このレンズは3枚玉だと思われる。