ベロモ

アガート18K

BelOMO / AGAT18K

 ハーフサイズのカメラには,ライカのように横型にこだわる必要がないことから,縦型デザインのものもよく見られる。このカメラは旧ソ連(ベラルーシ)製のハーフサイズカメラで,縦に構えることで横位置の写真が撮れるようになっている。
 ボディはまったくのプラスチック製で,とても安っぽく感じる。とくにレンズまわりの黄色い部品が,おもちゃのような印象を醸し出している。
 AEやAF,電動巻き上げなどの自動化はされておらず,カメラの動作に電源は不要である。
 露出は,レンズまわりのダイアルで設定する。内側のダイアルでフィルム感度を設定し,外側のダイアルの「お天気マーク」にあわせると,適切な絞りとシャッター速度の組みあわせが得られる「プログラム露光」になっている。「お天気マーク」と絞り値との関連から,シャッター速度は1/250秒から1/60秒のあいだくらいで変化するように思われる。
 ピントは,目測式である。簡便な露出調整にくらべて,細かく目盛のついたピントリングが無駄に精密に感じられるが,搭載されたインダスタ104レンズ(28mm F2.8)はライカ判に換算すると40mmレンズくらいに相当する。ピント調整は,あまりラフに考えないほうがよいだろう。
 このカメラはフィルム装填方法も特徴的で,ボディを2つに割るようにしてカメラを開くようになっている。


BelOMO AGAT18K, No.-
撮影レンズIndustar-104 28mm F2.8
露出制御お天気マークによるマニュアル操作
(プログラム露光)
ピント調節目測式
発売1990年代ころ?