オリンパス「ペン」シリーズ最後のモデルである。「最後の」という場合,2つの意味がある。1つは「最後に」新発売されたモデル,もう1つは「最後まで」発売されていたモデルである。「最後に」新発売されたモデルは,フラッシュを内蔵したオリンパスペンEF (1981年発売)だが,「最後まで」発売されていたモデルは,このオリンパスペンEE-3 (1973年発売)である。オリンパスペンEE-3は,日本カメラショー「カメラ総合カタログ」ではVol.91(1988年3月)までは掲載されていた(Vol.93(1988年9月)には掲載がなく,Vol.92は未確認)。1975年に発売されたコニカC35EF(ピッカリコニカ)以降,このクラスではフラッシュを内蔵したプラスチックボディのカメラがつぎつぎ登場するなかで,金属製のボディ,光電池を使ったEE(自動露出)機構など,オリンパストリップ35とともにシーラカンスのごとき存在感を保っていた。 オリンパス「ペンEE」シリーズは,セレン光電池式露出計,F3.5クラスのDズイコーレンズ,固定焦点というスペックが共通している。「ペンEE-3」は,「ペンEE-2」にフラッシュマチック機構を追加したものである。マニュアル式フラッシュを使うときは,フラッシュの明るさと被写体までの距離とから,絞りの値を計算しなければならない。フラッシュマチック機構は,指定されたフラッシュを使ったとき,被写体までの距離を設定すれば,自動的に適切な絞り値になるというものである。ただ,「ペンEE-3」は固定焦点式でピントをあわせる必要がないので,フラッシュマチックの恩恵はあまり大きなものではないかもしれない。 「ペンEE-3」は,安価で小型でシンプルな「オリンパスペン」らしいカメラと言えるだろう。
オリンパス「ペン」シリーズ最後のモデルである。「最後の」という場合,2つの意味がある。1つは「最後に」新発売されたモデル,もう1つは「最後まで」発売されていたモデルである。「最後に」新発売されたモデルは,フラッシュを内蔵したオリンパスペンEF (1981年発売)だが,「最後まで」発売されていたモデルは,このオリンパスペンEE-3 (1973年発売)である。オリンパスペンEE-3は,日本カメラショー「カメラ総合カタログ」ではVol.91(1988年3月)までは掲載されていた(Vol.93(1988年9月)には掲載がなく,Vol.92は未確認)。1975年に発売されたコニカC35EF(ピッカリコニカ)以降,このクラスではフラッシュを内蔵したプラスチックボディのカメラがつぎつぎ登場するなかで,金属製のボディ,光電池を使ったEE(自動露出)機構など,オリンパストリップ35とともにシーラカンスのごとき存在感を保っていた。
オリンパス「ペンEE」シリーズは,セレン光電池式露出計,F3.5クラスのDズイコーレンズ,固定焦点というスペックが共通している。「ペンEE-3」は,「ペンEE-2」にフラッシュマチック機構を追加したものである。マニュアル式フラッシュを使うときは,フラッシュの明るさと被写体までの距離とから,絞りの値を計算しなければならない。フラッシュマチック機構は,指定されたフラッシュを使ったとき,被写体までの距離を設定すれば,自動的に適切な絞り値になるというものである。ただ,「ペンEE-3」は固定焦点式でピントをあわせる必要がないので,フラッシュマチックの恩恵はあまり大きなものではないかもしれない。
「ペンEE-3」は,安価で小型でシンプルな「オリンパスペン」らしいカメラと言えるだろう。