ソ連のKMZ工場で製造されたカメラで,ライカDII型を模倣したとされるゾルキー1型にシンクロ接点を設けた機種である。製造は,1955年から1958年にかけておこなわれたようだ。前面のシンクロ接点のために,軍艦部が1型にくらべて厚くなっており,元になったライカDII型に似ているとは言いがたいスタイルになっている。ファインダーは,ライカDII型と同様に二眼式で,距離計は1mまで連動する。 シャッター速度は,1/25秒〜1/500秒が選択できる。シャッター速度周囲のレバーはフラッシュシンクロのタイミングを調整するもので,この個体では「0」のときにスピードライトと同調する。 このカメラは,金色に磨き上げられたボディに,「Leica」と筆記体で刻印されている。いわゆる「ゴールド偽ライカ」仕様(笑)である。装着されているレンズも,「Leitz Elmar」と刻印されているが,その正体は「インダスター22」(ツァイスのテッサーを模倣したものとされる)であると思われる。 ゾルキーをベースにしたライカの「偽モノ」は多数存在するが,「Leica」の刻印がヘタクソ(笑)だったり,全体につくりがチープだったり,このようにライカとは異なる姿のモデルをベースにしていることもあり,見破ることは難しくないだろう。距離計連動カムがコロになっていないことも,見破るポイントになるだろう。
ソ連のKMZ工場で製造されたカメラで,ライカDII型を模倣したとされるゾルキー1型にシンクロ接点を設けた機種である。製造は,1955年から1958年にかけておこなわれたようだ。前面のシンクロ接点のために,軍艦部が1型にくらべて厚くなっており,元になったライカDII型に似ているとは言いがたいスタイルになっている。ファインダーは,ライカDII型と同様に二眼式で,距離計は1mまで連動する。
シャッター速度は,1/25秒〜1/500秒が選択できる。シャッター速度周囲のレバーはフラッシュシンクロのタイミングを調整するもので,この個体では「0」のときにスピードライトと同調する。
このカメラは,金色に磨き上げられたボディに,「Leica」と筆記体で刻印されている。いわゆる「ゴールド偽ライカ」仕様(笑)である。装着されているレンズも,「Leitz Elmar」と刻印されているが,その正体は「インダスター22」(ツァイスのテッサーを模倣したものとされる)であると思われる。
ゾルキーをベースにしたライカの「偽モノ」は多数存在するが,「Leica」の刻印がヘタクソ(笑)だったり,全体につくりがチープだったり,このようにライカとは異なる姿のモデルをベースにしていることもあり,見破ることは難しくないだろう。距離計連動カムがコロになっていないことも,見破るポイントになるだろう。