タムロン

28-200mm F3.8-5.6 (71A)

TAMRON / 28-200mm F3.8-5.6 ASPHERICAL (71A)

 広角28mmから望遠200mmを1本でカバーする高倍率ズームレンズである。
 このクラスの高倍率ズームレンズはコシナなどが先に商品化していたが,1992年にオートフォーカス用レンズとして発売された71Dによって,高倍率ズームレンズでもコンパクトに実現できることが示された。このレンズは,その71Dのマニュアルフォーカス版である。タムロン独自の「アダプトール2」交換式マウントによって,さまざまなカメラボディで使えるようになった。さまざまなマウントのカメラボディをもっている人は,その交換マウントとともにこのレンズを入手しておくと,活用範囲が広がることだろう。
 オートフォーカス用の71Dにくらべて,ピントリングのトルク感は好ましいものになった。また,簡易なものであるが,ピントリングに距離目盛もつけられている。しかしながら71Dと同様に,最短撮影距離から∞までの回転角は小さく,最短撮影距離が2.1mであることは,使いにくい点として指摘できる。

TAMRON 28-200mm F3.8-5.6 ASPHERICAL (71A), No.415884
焦点距離28mm-200mm 口径比3.8-5.6
レンズ構成14群16枚
マウントアダプトール2交換マウント
発売1994年

CONTAX RTS, TAMRON 28-200mm F3.8-5.6 (71A), JX100
CONTAX RTS, TAMRON 28-200mm F3.8-5.6 (71A), JX100

1本で幅広い焦点距離をカバーできる魅力は大きいが,像のシャープさは期待できない。

EXAKTA Varex VX, TAMRON 28-200mm F3.8-5.6 Aspherical, NEOPAN SS

しかし,シャープさを求める必要がない場面では,かえってほどよい印象のある像が得られる。