ニコン

AFズームニッコール 28-80mm F3.5-5.6D

Nikon / AF Zoom-NIKKOR 28-80mm F3.5-5.6D

 広角レンズとして十分な28mmから,中望遠レンズとして十分な80mmをカバーする標準ズームレンズである。マウントはプラスチック製で安っぽい反面,ずいぶんと軽いものにしあがっている。また,ピントリングの距離目盛も省略されている。安っぽいレンズであるが,描写に関しては大きな問題点は感じられない。フィルムでも,ディジタルカメラでも,標準ズームレンズとしてこの小型軽量さは魅力的である。
 このレンズは,Nikon F90Xなどとのセットでも発売された,いわゆるキットレンズでもある。後に,レンズ構成が8群8枚に変更され,最短撮影距離が0.4mになったAF Zoom-NIKKOR 28-80mm F3.5-5.6D (new),絞りリングも省略されたGタイプのAF Zoom-NIKKOR 28-80mm F3.3-5.6Gへモデルチェンジされていく。
 短焦点側が28mmなので,撮像素子がAPS-Cサイズのディジタル一眼レフカメラでも,標準レンズとして使うことができる。

AF Zoom-NIKKOR 28-80mm F3.5-5.6D, No.
焦点距離28mm-80mm 口径比3.5-5.6
レンズ構成7群7枚
マウントニコンF CPU連動 (Dタイプ)
発売1995年7月発売
Kodak DCS Pro 14n, AF Zoom-NIKKOR 28-80mm F3.5-5.6D

 廉価版の明るさを欲張っていない標準ズームレンズは,近接撮影をあまり苦手としない印象がある。このレンズも,これくらいの撮影距離なら,苦なくこなしてくれる。

Kodak DCS Pro 14n, AF Zoom-NIKKOR 28-80mm F3.5-5.6D

 画面内に光源が入っても,さほど画像が破たんしない。レンズ構成枚数が多くないことが,よい方向にはたらいているのだろうか。この点は,高く評価されるべきだ。