1934年ころから製造された,ドイツ製のセミ判(6×4.5判)スプリングカメラで,有名な「イコンタ」シリーズの廉価版に相当する。搭載されたレンズやシャッターには,いくつかのバリエーションがあるが,ここで紹介するカメラのレンズはNettar-Anastigmat 7.5cm F6.3,シャッターはDERVALで,そのスペックから見ればもっとも廉価版に相当するのではないかと思われる。
F6.3という小口径の3枚玉レンズは,かなりの廉価版と思われるが,3枚玉レンズ特有の,円を描くようなボケがあまり感じられない。たまたま,この写真の背景がすっきりしているせいかもしれないが,期待させてくれる写りであると言える。
レンズにくらべると,シャッターの力不足は否めない。最高速が1/100秒では,走行中の電車を写し止めることができないようだ。
巻き上げ用の赤窓は,2箇所ある。当時の120フィルムの裏紙には6×4.5判用の番号が印刷されておらず,6×9判用の数字を2回表示させて使うようになっていたためである。 また,背面にはこのカメラの名称「NETTAR 515」という文字が刻まれている。
1934年ころから製造された,ドイツ製のセミ判(6×4.5判)スプリングカメラで,有名な「イコンタ」シリーズの廉価版に相当する。搭載されたレンズやシャッターには,いくつかのバリエーションがあるが,ここで紹介するカメラのレンズはNettar-Anastigmat 7.5cm F6.3,シャッターはDERVALで,そのスペックから見ればもっとも廉価版に相当するのではないかと思われる。
ZEISS IKON NETTAR(515), Nettar-Anastigmat 7.5cm F6.3, REALA
F6.3という小口径の3枚玉レンズは,かなりの廉価版と思われるが,3枚玉レンズ特有の,円を描くようなボケがあまり感じられない。たまたま,この写真の背景がすっきりしているせいかもしれないが,期待させてくれる写りであると言える。
ZEISS IKON NETTAR(515), Nettar-Anastigmat 7.5cm F6.3, REALA
レンズにくらべると,シャッターの力不足は否めない。最高速が1/100秒では,走行中の電車を写し止めることができないようだ。
巻き上げ用の赤窓は,2箇所ある。当時の120フィルムの裏紙には6×4.5判用の番号が印刷されておらず,6×9判用の数字を2回表示させて使うようになっていたためである。
また,背面にはこのカメラの名称「NETTAR 515」という文字が刻まれている。