1940年から1955年にかけて製造された,「マミヤシックス」シリーズの1機種である。 「マミヤシックス」シリーズ最大の特徴であるバックフォーカス方式は,右手に操作が集中できてとても使いやすい。蛇腹を使ったフォールディングカメラでは,蛇腹の前後にあるレンズとボディとの間で。どのようにしてさまざまな機構を伝達するかに各社の工夫が見られる。レンズ部分ではなくボディ内のフィルムが前後に移動することでピント調整をおこなうバックフォーカス式は,距離計との連動についての見事な回答であると言える。そのかわり,ほかのフォールディングカメラにくらべて,厚みのあるボディになっている。フォールディングカメラだから,もちろん折りたたむことはできるのだが,6×6判という画面サイズとバックフォーカス機構のため,セミ判のフォールディングカメラにくらべるとかなり大柄な印象を受ける。 マミヤシックスV型は,6×6判または6×4.5判に切り替えて使えるようになっている。カメラ内に扉状のマスクがあり,これを開閉することでフォーマットを切りかえる。撮影途中での切り替えは,できない。 搭載されるレンズは3群4枚構成のもので,Sekor SまたはD.Zuikoの75mm F3.5の2種類があるが,中古カメラ店ではDズイコーのものを見かけることが多く感じる。Dズイコーレンズの描写には高い評価があるが,当時のDズイコーレンズにはレンズ後群が白濁するというトラブルがよく見られるので,購入の際にはじゅうぶんに注意しておきたい。
翌年に,マミヤシックスV型の廉価版として,自動巻き止めが省略され,レンズを3枚玉のSekor Tとした,マミヤシックスK型が発売されている。
1940年から1955年にかけて製造された,「マミヤシックス」シリーズの1機種である。
「マミヤシックス」シリーズ最大の特徴であるバックフォーカス方式は,右手に操作が集中できてとても使いやすい。蛇腹を使ったフォールディングカメラでは,蛇腹の前後にあるレンズとボディとの間で。どのようにしてさまざまな機構を伝達するかに各社の工夫が見られる。レンズ部分ではなくボディ内のフィルムが前後に移動することでピント調整をおこなうバックフォーカス式は,距離計との連動についての見事な回答であると言える。そのかわり,ほかのフォールディングカメラにくらべて,厚みのあるボディになっている。フォールディングカメラだから,もちろん折りたたむことはできるのだが,6×6判という画面サイズとバックフォーカス機構のため,セミ判のフォールディングカメラにくらべるとかなり大柄な印象を受ける。
マミヤシックスV型は,6×6判または6×4.5判に切り替えて使えるようになっている。カメラ内に扉状のマスクがあり,これを開閉することでフォーマットを切りかえる。撮影途中での切り替えは,できない。
搭載されるレンズは3群4枚構成のもので,Sekor SまたはD.Zuikoの75mm F3.5の2種類があるが,中古カメラ店ではDズイコーのものを見かけることが多く感じる。Dズイコーレンズの描写には高い評価があるが,当時のDズイコーレンズにはレンズ後群が白濁するというトラブルがよく見られるので,購入の際にはじゅうぶんに注意しておきたい。
翌年に,マミヤシックスV型の廉価版として,自動巻き止めが省略され,レンズを3枚玉のSekor Tとした,マミヤシックスK型が発売されている。
B, 1, 1/2, 1/5, 1/10, 1/25, 1/50, 1/100, 1/250,1/500
最短撮影距離3.5ft
※距離目盛でmが併記されているカメラもある。