マミヤ

マミヤセコール 90mm F3.8

Mamiya / Mamiya-sekor 90mm F3.8

 マミヤRB67用のレンズで,ライカ判の44mmレンズに相当する。RB67用マミヤセコールは大きくわけて,初期のモノコートレンズ,プロSと同時期のマルチコート化された「セコールC」レンズ,マウント内径を拡大し光学系を見なおした「KLレンズ」の3種類にわけられる。このレンズは,初期のモノコートレンズである。
 シャッターはTおよび1〜1/400秒で,T撮影の際にシャッターを閉じるには,ボディのチャージレバーを少し押せばよい。
 レンズの先端には距離目盛のあるリンクが設けられているが,これはピント合わせのためのヘリコイドなどではなく,ピント合わせ後にそこの目盛を合せることで,収差がさらに補正されるという機構である。

Mamiya-sekor 90mm F3.8, No.47405
焦点距離90mm 最短撮影距離0.6m
口径比3.8 最小絞32
レンズ構成6群7枚 フィルタ径77mm
シャッターセイコー0 T,1〜1/400秒
発売1970年

Mamiya RB67 ProS, Mamiya-sekor 90mm F3.8, PRO400
Mamiya RB67 ProS, Mamiya-sekor 90mm F3.8, PRO400

解像感も十分で,安心して使えるレンズである。マルチコート化されていないレンズということで,光源が視野にはいるときなんらかの影響があるかと懸念されたが,これくらいであればとくに問題視する必要はなさそうである。