第7展示室(2)

ビデオカメラ

video cameras

フィルムから磁気へ

 8mmフィルムなどの小型ムービーフィルムによって,動画撮影機が家庭にも入りこむようになった。しかしながら,フィルムや現像処理は高価で,撮影した映像を見るには,大型の映写機やスクリーンを出してきて,さらに部屋を暗くしておこなう必要があるなど,決して「お手軽」なものではなかった。そのため,広く家庭に普及したとは言い難い。

 登場したばかりの家庭用ビデオカメラは,「8ミリカメラ」にくらべて高価なものであった。しかし,撮影した画像はテレビを使って手軽に見ることができる点や,フィルムにくらべてランニングコストが安い点など,優れた面も多く比較的短期間で普及した。家庭用ビデオカメラのおもな記録メディアとしては,次のようなものがある。

  1. β
  2. VHS
  3. 8ミリカセット
  4. ミニDVカセット
  5. DVD (Digital Versatile Disc)
  6. SDカード等の半導体メモリ

 この他,ハードディスクドライブに記録するようなものもある。
 β,VHS,8ミリカセット,ミニDVカセットは,磁気テープである。CVCという規格のビデオカセットは,あまり広まらなかったようだ。そのほか,おもに業務用に使われる規格も存在した。

 ミニDVカセットやDVD,SDカード,ハードディスクなどに記録するタイプのものは,音声も映像もディジタル記録されている。これらで記録した映像等は,パーソナルコンピュータに取りこんで,編集などの加工をすることもやりやすくなっている。

8ミリビデオカセット

キヤノン UC1 Hi

Canon / UC1 Hi


フジ フジックス8 FH80

FUJI / FH80


ソニー ハンディカムTR900

SONY / CCD-TR900


ミニDVカセット

ソニー デジタルハンディカムTRV33K

SONY / DCR-TRV33K