キヤノン

Q-PIC

Canon / RC-250

 録画・再生一体型のスチルビデオカメラで,10万円を切る価格で発売された。カメラ本体のほかに再生アダプタやプレーヤ等を必要とせずに,テレビ画面に映し出せることで,実用性は増している。もちろん,本体のみで不要な画像の消去や,ビデオフロッピーのフォーマットも可能である。当時の家庭用ビデオカメラと同等の画質にすぎないが,これだけの価格のカメラでありながら,ピント調整ができない固定焦点であることは残念である。
 スチルビデオカメラそのものが必ずしも大ヒット商品だったとは言えないが,このカメラはインターネットオークション等でときどき見かけるので,スチルビデオカメラとしては比較的よく売れたほうになるのかもしれない。

Canon RC-250, Body No.10028382
撮像素子タイプ1/2型 CCD 撮像素子画素数25万画素
記録画素数ハイバンドビデオ仕様
撮影レンズ11mm F2.8 (ライカ判で60mmに相当)
露出調整プログラムAE シャッター速度 1/30〜1/500秒
ピント調節固定焦点(1.0m〜∞),マクロモード(0.3m)
記録メディア2インチフロッピーディスク
電源専用鉛蓄電池(BP-4P) 8V 200mAh
発売1988年12月

 カラーバリエーションとして,ホワイトボディも用意されていた。