タカラトミー

3Dショットカム

TAKARA TOMY / 3D Shot Cam

 玩具メーカーとして著名な,タカラトミーが発売するディジタルカメラである。この最大の特徴は,その名前があらわすように3D写真を撮影できることにある。カメラ正面には2個のレンズがあり,これによって左右の目で見たものに相当する画像を撮影する。撮影したものは,1つのJPEGファイルに左右2枚の画像が並んだ状態で記録され,これをプリンタ出力したものを平行法で立体視するようになっている。とくに,L判サイズで出力したものを指示の通りに切り抜くと,付属の専用ビューワにセットすることができ,簡単に平行法での立体視を楽しむことができる。

 カメラそのものは,たいしたものではない。操作するべきところは,電源スイッチとシャッターレリーズボタンだけである。電源は単4乾電池であるが,電池ボックスの蓋はネジで固定するようになっている。子ども用のカメラという位置づけでもあり,操作するべきところがは極力単純化されているといえる。

 撮影した画像は,SDカードに記録する。カメラ本体にはLCDがなく,撮影した画像は,SDカードに記録したデータをパソコンなどに転送して閲覧することになる。カメラには,USBなどの入出力端子がなく,データを転送するにはSDカードを取り出して,別のカードリーダなどを通しておこなう。

 カメラには,このような白のほかに,ピンクのものもあった。

TAKARA TOMY 3D Shot Cam
撮影レンズ不明
露出調整自動,詳細不明
ピント調節固定焦点
記録メディアSDカード
電源単4乾電池 3本
発売2011年

TAKARA TOMY 3D Shot Cam

TAKARA TOMY 3D Shot Cam

立体感は,十分である。記録画素数が少なくピント調整もできないため,撮影された画像は細かいところがわかりにくい。とはいえ,細かいところが見えなくても,平行法で立体視を楽しむには十分ともいえる。


TAKARA TOMY 3D Shot Cam

惜しいことに,このカメラは,左右の画像が撮影されるタイミングに微妙なずれ(約0.1秒)がある。そのため動きのある被写体を撮った場合,その位置や形がずれるため,きれいに立体視ができない。もちろん,被写体が静止している場合には,そういう問題はおこらない。