1997年以降にコダックの傘下企業となったチノンが製造した,メガピクセル級のディジタルカメラである。したがって,Made in U.S.A.などではなく,Made in Japanである。
撮像素子は100万画素級のものを用いており,いわゆるメガピクセルのディジタルカメラとしては初期のものになる。内蔵されたズームレンズは,ライカ判の29mm〜58mmに相当する広角寄りのものになっている。広角レンズが使えるようになっているのは,細かいところまで描写できるという,自信の表明であろうか。しかしながら,ピント調整はできず,パンフォーカスとなっている。それでも,実際に撮ってみると,ピントの甘さがあまり気にならない。広角レンズであること,レンズの開放F値がF4.0〜F4.7程度であることなど,うまくバランスがとられているようだ。
発色の面では落ち着いたものになっており,好感がもてる。
1997年以降にコダックの傘下企業となったチノンが製造した,メガピクセル級のディジタルカメラである。したがって,Made in U.S.A.などではなく,Made in Japanである。
撮像素子は100万画素級のものを用いており,いわゆるメガピクセルのディジタルカメラとしては初期のものになる。内蔵されたズームレンズは,ライカ判の29mm〜58mmに相当する広角寄りのものになっている。広角レンズが使えるようになっているのは,細かいところまで描写できるという,自信の表明であろうか。しかしながら,ピント調整はできず,パンフォーカスとなっている。それでも,実際に撮ってみると,ピントの甘さがあまり気にならない。広角レンズであること,レンズの開放F値がF4.0〜F4.7程度であることなど,うまくバランスがとられているようだ。
発色の面では落ち着いたものになっており,好感がもてる。
背面の液晶モニタは,ファインダーとして利用することができる。さらに,光学ファインダーも設けられており,ディジタルカメラならではの撮り方と,従来のカメラと同様の撮り方が使い分けられるようになっている。また,液晶モニタをオフにして撮影すれば,バッテリーの持続時間が長くなる。これらは,この時代のディジタルカメラでよくみられるものである。少しおもしろいのは,液晶モニタに表示されるメニューの表記である。ここには,視認性がよいとされる平凡なゴシック体が用いられることがふつうであるが,このカメラではPOP体が用いられている。このカメラが,マニアではないユーザ層へ,少しでも強くアピールしようとしたのではないかと思われる点である。
Kodak DC210A Zoom, KODAK EKTANAR Lens
パンフォーカス式のために,シャッターレリーズ時にレンズが駆動することがない。そのぶん,シャッターレリーズ時のタイムラグがなく,レスポンスが速く感じられる。
Kodak DC210A Zoom, KODAK EKTANAR Lens
パンフォーカス式ではあるが,思ったよりもピントの甘さが気にならない。発色は,地味というかごく自然なものに感じられる。
Kodak DC210A Zoom, KODAK EKTANAR Lens
接写モードでもパンフォーカスであるが,ピントの甘さをさほど感じない。落ち葉の色をすなおに表現してくれているが,こういう場合は,現実よりも誇張気味に表現されるほうが人気が出るだろう。