ロモグラフィ

ダイアナ・プラス

Lomography / Diana+

 1960年代に香港のメーカーから,「Diana」という名前の低価格カメラが発売された。「Diana+」は,Lomographyによって2007年に発売されたトイカメラで,オリジナルの「Diana」の外観を再現したうえに機能の拡張をおこなっている。
 オリジナルの「Diana」から拡張された機能の1つは,絞りに「ピンホールモード」が設けられたことである。「Diana+」のシャッター速度はB(バルブ)と1/60秒だけであり,お天気マークによって絞りを3段階に変えることで露出調整をおこなうようになっている。その絞りに,さらに小口径の「ピンホール」が4段階目として追加されている。
 拡張された機能のもう1つは,レンズ交換が可能になったことである。「Diana+」には75mmが標準レンズとして付属しているが,Lomographyから20mm魚眼レンズ,38mm超広角レンズ,55mm広角レンズ,110mm望遠レンズが交換レンズとしてラインアップされた。
 パッケージには,写真集も付属している。写真集は厚い紙を使った立派に製本されたもので,写真作品のほかに,オリジナルの「Diana」についての記事や「Diana」に似たカメラのコレクションの記事などもあって,充実した内容になっている(英文)。そのほか,5.2cm×5.2cm判撮影(12枚撮)用のマスク,4.2cm×4.2cm判撮影(16枚撮)用のマスク,ストラップなども付属している。

 LomographyのWebサイトにおける「ロモグラフィーの歴史」(*1)によると,発売は2007年とのことである。Diana+とさらに機能が拡張されたDiana F+とは,とくに区別なく扱われているようである。

Diana+, Body No. -----
撮影レンズ75mm 交換可能
シャッターB(バルブ),N(1/60)
絞り3段階+ピンホールモード
ピント調節3点ゾーンフォーカス
使用フィルム120フィルム
発売2007年


*1 https://www.lomography.jp/about/history
 ロモグラフィーの歴史 (Lomography)