チノン

ポケットパック フラッシュ テレ

CHINON / Pocketpak Flash Tele

 110カメラとしてポピュラーな横型のカメラで,フラッシュと望遠レンズが内蔵されている。標準(norm)と望遠(Tele)の切りかえは,上面のレバーでおこなう。どちらのモードにしても,ピントは固定となっており,調整はできない。シャッター速度や絞りを選択する機構(お天気マークなどをふくむ)はなく,測光センサらしきものもないので,露出も固定されているようだ。巻き上げは底面のレバーでおこなうようになっており,シャッターは電池がなくても動作する。レバーの操作によって,巻き上げとシャッターのチャージがおこなわれる。また,フィルムに設けられたパーフォレーションを利用した巻き止めおよび二重写し防止機構がある。フラッシュ撮影をおこなうときにのみ,電池が必要となる。

CHINON Pocketpak Flash Tele, Body No.
撮影レンズ標準/望遠 切りかえ可能
シャッター速度固定
絞り固定
ピント調節固定
使用フィルム110カートリッジ
発売1986年ころ?

 このモデルは,日本カメラショー「カメラ総合カタログ」に掲載が見られない。チノンの110判カメラとしては,これによく似た「チノン・ポケットパック110TF II」が1988年版に掲載されているのみである。ここで紹介するカメラはその前モデルと考えられるので,発売時期を「1986年ころ?」とした。