サムスン

マキシマズーム 145

SAMSUNG / MAXIMA ZOOM 145

 韓国のサムスンが発売した,コンパクトカメラである。このカメラは,日本カメラショー「カメラ総合カタログ」vol.113 (1997年)に掲載されていた,「サムソン スリムズーム 145」と同じ機種と思われる。なお,日本カメラショー 「カメラ総合カタログ」にSAMSUNGのカメラが掲載されていたのは,1996年と1997年のみなので,このカメラの発売時期は1997年ころであると考えられる。
 「サムソン スリムズーム 145」の仕様を見れば,じつに多機能であることがわかる。
 カメラ上面のボタンで撮影モード等の設定をおこなうようになっており,「B」(バルブ),ステップズーム,ポートレイトモード,連写にくわえて,インターバルショット,ファジーズームなどの機能が用意されている。また,レンズの銘がSchneiderのVARIOPLANになっている。これらの特徴は,SAMSUNG KENOX 140ipにも共通するものである。

 名称に含まれる「ズーム 145」は,搭載されたズームレンズの最長焦点距離が145mmであることをあらわしている。大きめのレンズを搭載し,多機能を盛り込んだためか,コンパクトカメラとしてはやや大柄である。このカメラの日本での名称は「スリムズーム」であるが,決してスリムさをアピールできるようなカメラではない。むしろ,「マキシマズーム」のほうが,多機能さをアピールできて似合っているのではないだろうか。


SAMSUNG MAXIMA ZOOM 145, Body No.7542984
撮影レンズSchneider VARIOPLAN 38-145mm F3.7-10.98 (8群11枚)
露出調節プログラムAE (シャッター速度:1/3〜1/400sec)
ピント調節パッシブAF:120ゾーン,0.6m〜∞
Snapshot:2.1m固定
マクロ・ワイド:0.6〜1m,マクロ・テレ:0.7〜1m
電源CR2 リウム電池2本
発売1997年ころ?

SAMSUNG MAXIMA ZOOM 145 (Schneider VARIOPLAN 38-145mm F3.7-10.98), Konica 100

搭載されたレンズは,いわゆる「暗黒タケノコズーム」であるが,ボケ具合などは思ったよりもなめらかで,好印象である。

SAMSUNG MAXIMA ZOOM 145 (Schneider VARIOPLAN 38-145mm F3.7-10.98), Konica 100

遠景も十分に解像しており,レンズの素性は悪くなさそうだ。