サムスン

マキシマズーム 105Ti

SAMSUNG / MAXIMA ZOOM 105 Ti

 韓国のサムスンが発売した,コンパクトカメラである。SAMSUNG KENOX winner 140と同様に,日本カメラショー「カメラ総合カタログ」には記載されていないため発売時期は不明だが,「SAMSUNG」のロゴから2000年前後以降の製品であると考えられる。SAMSUNG MAXIMA ZOOM 145 (日本カメラショー「カメラ総合カタログ」に記載されているSAMSUNG SLIM ZOOM 145と同じ機種と思われる)にくらべて,レンズの焦点距離範囲が狭いこと,レンズの銘がSchneiderではなくSAMSUNGであること,Made in KoreaではなくMade in Chinaであることなどから,比較的廉価な機種としてラインアップされていたものだと思われる。
 下位機種であると思われるものの,B (バルブ)や遠景モード,連写,ポートレイトモード,ダブルセルフタイマーなどの機能があり,フルオートのコンパクトカメラとしては,多機能なほうである。
 機種名に含まれる「105」は,搭載されたズームレンズの最長焦点距離を示すものと思われるが,「Ti」がなにをあらわしているのかわからない。日本のブランドの製品であれば,「チタンボディ」(チタン色に塗装しただけのものを含む)をあらわすことが多い文字列ではあるが…。


SAMSUNG MAXIMA ZOOM 105 Ti, Body No.
撮影レンズSAMSUNG SHD LENS ZOOM 38-105mm
露出調節プログラムAE
ピント調節AF
電源CR2 リウム電池 1本
発売1999年ころ?

 私が入手したSAMSUNGのコンパクトカメラには,MAXIMAシリーズとKENOXシリーズがあるようだが,これらの関係はわからない。どちらにもSchneider銘のレンズを搭載したものとSAMSUNG銘のレンズを搭載したものとがあるので,高級ラインと廉価ラインをわけるものではないだろう。シリーズとして時期的に前後するものであれば,古いロゴが使われたモデルのあるMAXIMAのほうが古いと考えられる。また,出荷先によって名称を変えている可能性もあるが,入手したものが4機種だけであり,広告等の資料も見ていないので,それ以上のことはわからないのが現状だ。

SAMSUNG MAXIMA ZOOM 105 Ti (SAMSUNG SHD LENS ZOOM 38-105mm), ACROS

じゅうぶんな解像度があり,周辺までしっかり写っている。晴天時の好条件での撮影だが,これだけ写れば,実用上は問題ないだろう。

SAMSUNG MAXIMA ZOOM 105 Ti (SAMSUNG SHD LENS ZOOM 38-105mm), ACROS

画面内に強い光源があっても,この程度の影響で,大きな破綻にはつながっていない。