オリンパス

ピカソ

OLYMPUS / AFL

当時としては非常に速い,1.5秒でチャージするフラッシュを内蔵した,全自動コンパクトカメラである。電源としてリチウム電池を内蔵し,「5年間電池交換が不要」とされている(24枚撮りフィルムを1ヶ月に1本使用,内蔵フラッシュ使用率50%という条件)。「電池交換不要」を強調したいためか,リチウム電池(2個のCR123A)はハンダづけされており,交換には手間がかかる。
 フィルム感度は,手動で設定する(50〜1000)ようになっている。レンズは,「ズイコー」を名乗っているが,レンズ構成枚数を示す,ズイコーならでわのアルファベットの記号がついていない。


OLYMPUS AFL, Body No.2171466
撮影レンズOLYMPUS LENS 38mm F2.8
シャッター速度1/8〜1/500
絞りF2.8〜F16
露出調節プログラムAE
ピント調節アクティブAF 0.85m〜∞
内蔵フラッシュGN?電源CR123A 2本 (はんだづけ)
発売1984年

OLYMPUS AFL (OLYMPUS ZUIKO 38mm F2.8), GOLD200

 きめこまかい描写をするように見える。このようなコントラストの強い日でも,暗部が完全にはつぶれないように思われる。平凡なスペックではあるが,基本的なところがきちんとつくられたカメラである,と判断していいだろう。それだけに,電池交換がネックになっているのが,あまりにイタイ。


 このカメラ専用のフロントテレコンバージョンレンズ(オリンパス製品ではない)を入手した。これを装着することで,焦点距離はおよそ49mmに,最短撮影距離は2.5mになる。装着や持ち運びが面倒であるにもかかわらず,得られる効果は,さほど大きいものではない。  
 
 
 
 

 

OLYMPUS AFL (OLYMPUS ZUIKO 38mm F2.8 + Telephoto Lens), GOLD200

 「テレコンバージョンレンズ」だからといって,望遠レンズを期待すると,思いっきり失望することになる。いわゆる標準レンズを使うことができる,と考えれば,それなりに用途がみつかることだろう。