ミノルタ

AF-C

MINOLTA / AF-C

 フラッシュがオプションとして発売された,オートフォーカス式コンパクトカメラである。本体にはフラッシュが内蔵されていないため,当時としてはたいへん小型なカメラとなった。オートフォーカス式コンパクトカメラでフラッシュが内蔵されていないものは,このほかには同時期のキヤノンMCや後のコニカHEXARなど例が少ない。
 オプションとしては,フラッシュのほかにデータバックが用意されている。オプションのフラッシュやデータバックをあわせると,当時のフルオートコンパクトカメラよりもやや高価な価格となる。
 このカメラは,6群6枚構成という凝ったレンズを採用している。また,コンパクトカメラでのピントは,全群(レンズ全体)あるいは前玉(前のほうにあるレンズ群)だけが移動して調整されるのが一般的だが,このカメラでは後群(フィルム直前にあるレンズ群)が移動して調整される「リアフォーカス式」になっている。そのため,カメラの前からではレンズの動きが見えず,オートフォーカスがはたらいているかどうかがわからない。これらのことをあわせて考えれば,やや高級で高性能な路線を狙ったカメラということになりそうだ。
 このカメラの巻き上げはノブ式であり,レンズバリアをもったスタイルはオリンパスXAあたりにも影響されているのであろう。


MINOLTA AF-C, Body No.1084727
撮影レンズMINOLTA LENS 35mm F2.8 6群6枚
シャッター速度1/8〜1/430
絞りF2.8〜F17
露出調節プログラムAE
ピント調節アクティブAF 0.9m〜∞ リアフォーカス式
電源LR44またはSR44(4個)またはCR-1/3N(2個)
専用外付フラッシュGN10 (ISO100)電源単3乾電池(2本)
発売1983年

MINOLTA AF-C (MINOLTA LENS 35mm F2.8), JX100

MINOLTA AF-C (MINOLTA LENS 35mm F2.8), JX100

 あまり「ぬめっ」とした印象を受けないあたりは,描写がどちらかというと硬調であることを示しているのだろう。