コニカ

Z-up80

Konica / Z-up80

 コニカでは初めてのズームレンズ内蔵コンパクトカメラである。レンズの焦点距離は40mmから80mmで,あまり無理をしていないと言える。撮影レンズの焦点距離にあわせて,ファインダーもズーミングし,内蔵フラッシュの照射範囲も変動するようになっている。ファインダーには十分な範囲の視度補正機構も内蔵されており,たいへんに実用性が高くなっている。
 主要な情報は背面のLCDに表示される。コンパクトカメラとしては非常に多機能なカメラであり,連写や長時間露光,多重露光などの機能をもつ。さらに,一眼レフカメラにも標準的には装備されていないようなインターバル撮影も可能である。


Konica Z-up80, Body No.---
撮影レンズKONICA Zoom Lens 40mm-80mmm F3.8-F7.2 7群8枚
シャッター速度1秒〜1/500秒
絞り3.8〜22 (7.2〜30)
露出調節プログラムAE
内蔵フラッシュGN?電源2CR5 1個
ピント調節アクティブAF 0.6m〜
発売1988年

Konica Z-up80 (KONICA Zoom Lens 40mm-80mmm F3.8-F7.2), GOLD200

 コンパクトカメラとは言いがたい大柄なボディのカメラであるが,グリップも大きく,ファインダーも大きくて見やすい。一眼レフカメラのような雰囲気も感じることができる。また,大きさのわりには軽く感じるカメラでもある。多機能を誇るが,これで絞り優先AEモードでもあれば,最強のコンパクトカメラになったかもしれない。描写については,大きな問題点は見られない。


▼フラッシュ/露出制御
  1. 「EV」ボタンを押す。
  2. 「オートフラッシュ」「強制ON」「強制OFF」「OFFで+1.5EV補正」を選択する。

▼連写設定/セルフタイマー
  1. 2つめのボタンを押す。
  2. 「S (1コマ巻き上げ)」「C (連写)」「セルフタイマー撮影」を選択する。
  3. セルフタイマー撮影の場合は,「SELECT」「SET」ボタンでシャッターが切れるまでの時間を設定する。
    「SELECT」ボタンで時,分,秒を選択し,「SET」ボタンで時間を入力する。
  4. 最後に「SELECT」ボタンを押して,シャッターレリーズのところに矢印が表示(画像の状態)されれば,撮影可能。

▼日付写しこみ
  1. 「DATE」ボタンを押す。
  2. 「年月日」「月日年」「日時分」「写しこみなし」を選択する。
  3. カレンダー,時計の調整には「SELECT」「SET」ボタンを使用する。

▼多重露光
  1. 「FUNCT」ボタンを押して「ME」に合わせる。
  2. 「SET」ボタンを押して,露光する回数を設定する。
  3. 「SELECT」ボタンを押して,シャッターレリーズのところに矢印が表示(画像の状態)されれば,撮影可能。これは5回の多重露光をするように設定したところ。
Konica Z-up80で2回露光撮影(フィルムはGOLD200を使用)

▼長時間露光
  1. 「FUNCT」ボタンを押して「TE」に合わせる。
  2. 「SELECT」「SET」ボタンを押して,露光する時間(時分秒)を設定する。
  3. 最後に「SELECT」ボタンを押して,シャッターレリーズのところに矢印が表示(画像の状態)されれば,撮影可能。これは露出時間を3分間に設定したところ。
Konica Z-up80で15秒間露光(フィルムはGOLD200を使用)

▼インターバルタイマー撮影
  1. 「FUNCT」ボタンを押して「INT」に合わせる。
  2. 「SELECT」「SET」ボタンを押して,露光する回数と時間間隔(時分秒)を設定する。
  3. 最後に「SELECT」ボタンを押して,シャッターレリーズのところに矢印が表示(画像の状態)されれば,撮影可能。これは,30分ごとに10回撮影するように設定したところ。